日本本土近海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 19:59 UTC 版)
「テイラー (DD-468)」の記事における「日本本土近海」の解説
6月半ばにテイラーはレイテ湾で第3艦隊へ復帰し、戦争の残る期間を艦隊の様々な部隊を護衛して過ごした。6月後半にテイラーは沖縄南方海上で先島諸島を空襲する空母部隊を護衛する。6月25日にレイテ湾へ戻り7月8日まで過ごした後は、高速空母機動部隊第38任務部隊(Task Force 38, TF 38)の兵站部隊である第30.8任務集団(Task Group 30.8, TG 30.8)の護衛を担当。高速空母機動集団第38.4任務集団(Task Group 38.4, TG 38.4)の護衛に移る8月3日まで、テイラーは第30.8任務集団と共に本州沖合で行動した。8月8日に第30.8任務集団へ戻り5日間行動を共にした後、再度第38.4任務集団に加わったテイラーは日本本土に対する最後の攻撃作戦を護衛することになった。 日本が降伏を表明した8月15日、テイラーは高速空母群と共に本州沖を哨戒した。第3艦隊司令長官ウィリアム・ハルゼー大将は第21駆逐戦隊に対して東京湾での日本降伏に参加するよう命じ、その理由を「南太平洋から最後の最後までの長い道程での彼女らの勇敢な戦いのために」(because of their valorous fight up the long road from the South Pacific to the very end.)とした。これにより、8月29日に日本の降伏文書調印のため戦艦ミズーリ(USS Missouri, BB-63)が東京湾へ入った際には、テイラーと「戦友」たるオバノン、ニコラスが同行し、戦後初めて東京湾に入ったアメリカ海軍艦艇としての栄誉に浴した。テイラーは9月2日にミズーリ艦上で行われた降伏文書調印式にも立ち会い、連合国の特派員たちの送迎任務にあたった。 東京湾を発った後もしばらく極東で活動し、10月7日に沖縄へ入港したテイラーはアメリカ本土へ復員する米軍部隊を乗せた。テイラーは10月18日にオレゴン州ポートランドで兵員を降ろした後、11月1日にサンフランシスコへ到着。その後テイラーは不活性化処置が行われ1946年5月31日に退役し、サンディエゴで予備役に編入された。
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