日本におけるペルシア語教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:01 UTC 版)
「日本とイランの関係」の記事における「日本におけるペルシア語教育」の解説
1925年、大阪外国語学校印度語部の研修語として日本初のペルシア語が開講。1961年、大阪外国語学校の流れを汲む大阪外国語大学がペルシア語学科を設置。イラン革命以前の日本においては、大阪外国語大学のみが常設のペルシア語学科を持っている大学であった。2007年には大阪外国語大学が大阪大学に統合されたが、大阪大学外国語学部外国語学科に所属する形でペルシア語専攻が存続している。 教員は2018年現在、大学院言語文化研究科所属教員にイラン現代文学が専門の藤元優子教授、イラン伝承文化学が専門の竹原新准教授、対照言語学が専門の ジャヘドザデ ショルブラグ・ベヘナム、古代イラン言語文化・サンスクリットが専門のレザーイーバーグビーディー・ハサン特任教授が所属している。大学院文学研究科所属教員には、イラン文献学が専門の堂山英次郎准教授が、外国語学部非常勤教員にイラン史が専門の河田久美非常勤講師、イラン地域研究が専門の森田豊子、人文地理学が専門の吉田 雄介非常勤講師が所属している。授業科目は、ペルシア語のみならず、社会地理、イラン史、古典・近現代文学など多岐にわたる。また、ペルシア語独習コンテンツの公開や、雑誌『イラン研究』の発行なども行なっている。卒業生はペルシア語を使い様々な企業に就職し活躍している。 イラン革命が起こった翌年の1980年、東京外国語大学が日本の大学で二番目となるペルシア語学科を開設。1993年、東京外国語大学のペルシア語学科は中東語学科ペルシア語専攻に改組され、1995年には南・西アジア課程ペルシア語専攻となった。 教員は、2018年現在、ペルシア文学・神秘主義文学が専門の藤井守男教授、ペルシア古典文学・イスラーム神秘主義が専門の佐々木あや乃准教授、言語学・イラン諸語が専門の吉枝聡子准教授、ペルシア文学が専門のナスリーン・シャキービー=モムターズ特定外国語主任教員が所属している。授業はペルシア語のほか、歴史や文学の授業も行っている。インターネット上にモジュールも公開している。 ペルシア語の学部や専攻のある日本の大学は上記の大阪大学と東京外国語大学のみであるが、大東文化大学国際関係学部、中央大学総合政策学部、東京大学では第二外国語としてペルシア語が学ぶことができる。 大学以外にも、日本ではペルシア語を学ぶ機会がある。例えば、在京イラン・イスラーム共和国付属イラン文化交流センターでは年間を通してペルシア語の講座を開講している。
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