新世代アルパボディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 14:58 UTC 版)
「アルパ (カメラ)」の記事における「新世代アルパボディ」の解説
アルネア独特の丸っこい斜め45度ファインダーと決別、角型のアイレベルファインダーとなった。フィルムの巻き戻しはノブからパンタグラフ式クランクに変更されている。「アルパレフレックス」だった名称はアルパ10dから単に「アルパ」となった。 アルパレフレックス6c(1960年発売) - アルパレフレックス6bのファインダーだった箇所にアルパとしては初めて露出計を内蔵したがTTLではなく外部測光である。1969年までに銀3,605台、黒417台が生産された。 アルパレフレックス9d(1964年発売) - 1969年までに5,056台が生産された。折角のTTL測光であるがシャッタースピードとは連動していないので露出計で読み取った数値でシャッターダイヤルをセットしなければならず速写性に欠ける。CdSは3個使用しうち1つはアイピースからの逆入光を測定して減算する機構である。 アルパレフレックス9f(1964年発売) - アルパレフレックス9dから露出計を省略したモデル。 アルパ10d(1968年発売) - スクリーンは方眼マット。TTL露出計がシャッターダイヤルと連動した。露出計表示は針。銀はペイントでなくメッキ。1976年までに3992台(うち黒が912台)生産された。このモデルから「アルパレフレックス」でなく単に「アルパ」となった。 アルパ10f(1969年発売) - アルパ10dから露出計を省略したモデル。 アルパ11e(1971年発売) - 露出計表示は小電球により赤(アンダー)/橙(オーバー)の発光式。マット面が改良されアルパ10dよりファインダーが明るくなった。1975年までに705台が生産された。黒は326台。 アルパ11el(1972年発売) - アルパ11eにミラーアップ機構を装備した。1976年までに1,134台が生産された。 アルパ10s(1972年発売) - アルパ11dの逆入光測定用CdS, レリーズロック、セルフタイマーを省略したモデル。 アルパ11f(1972年発売) - アルパ11dの露出計を省略したモデル。 アルパ11s(1973年発売) - アルパ11eの逆入光測定用CdS, レリーズロック、セルフタイマーを省略したモデル。 アルパ11es(1973年発売) - アルパ11elの逆入光測定用CdS, レリーズロック、セルフタイマーを省略したモデル。 サージカル81(Surgical 81, 1972年) - 医療用特殊モデル。プリズムファインダー部分がない。シャッタースピードは1/60秒のみ。 アルパ11m(1973年発売) - マイクロフィルム複写装置「メルクーレ」に組み込まれた特殊モデル。プリズムファインダー部分がない。シャッタースピードは1/60秒のみ。シャッターはレリーズを介してボディ下部にあるシャッターレリーズボタンを操作する形式。 アルパ11a(1973年発売) - 郵便のカウンターを記録するための特殊モデルで通称「ポストアルパ」。専用レンズとしてアロス (Alos) のアロス35 mm F3.5, エンナ (Enna) のリサゴン (Lithagon) 35 mm F3.5, ペンタックスの35 mm F3.5がある。シャッターはレリーズを介してボディ下部にあるシャッターレリーズボタンを操作する形式。シャッタースピードは1/60秒のみ。 アルパ11r(1975年発売) アルパ11si(1977年発売) - 露出計がSPDとなる。露出計表示は発光ダイオードにより赤(アンダー)/緑(適正)/橙(オーバー)の3段表示。1989年までに銀412台、黒768台(黒クロームと黒結晶塗装がある)、グレーベロア5台、金色11台、金メッキ705台が生産された。電池は4LR44を使用する。アメリカ向けのモデルには正面額に金色のクレストがつく。 アルパ11z(1977年発売) - アルパ11siの露出計、レリーズロック、セルフタイマー、ミラーアップを省略した特殊モデル。18×24 mm(ハーフ)判。シャッタースピードは1/60秒のみ。 アルパ11siピンレジスター(1986年発売) - アルパ11siをベースに、精密複写や二重露出のためフィルム固定機構を装備した特殊モデル。
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