搭載測器とは? わかりやすく解説

搭載測器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 05:41 UTC 版)

熱帯降雨観測衛星」の記事における「搭載測器」の解説

TRMMにはアメリカ開発した衛星本体に、アメリカ4つ観測センサー日本開発した降雨レーダPR)が搭載された。 Precipitation Radar降雨レーダPrecipitation RadarPR)は日本世界先駆けて開発した衛星搭載降雨観測レーダであり、通信総合研究所現在のNICT)とNASDA現在のJAXA)によって開発された。13.796GHzと13.802GHzという2つ周波数電波送受信して降雨からの散乱強度測定し、その散乱強さから降雨強度推定されている。観測幅は220km、距離分解能は250m、平分解能は4.3km(2001年8月以降5km)で、海洋および陸域上の降雨3次元構造観測するビーム幅は0.71度, 開口は2.1m x 2.1m, スキャン角は±17度, ゲインは=>47.4dB。ピーク電力700W, パルス幅1.6µ秒 x 2チャンネル, PRF 2776 Hz真下含めた49方向角度ビン(0.71度間隔)。 TRMM Microwave ImagerTRMMマイクロ波観測装置TRMM Microwave Imager (TMI) はマイクロ波観測装置観測周波数は10.65GHz, 19.35GHz, 21.3GHz, 37.0GHz, 85.5GHz(平/鉛直偏波; ただし21.3GHzは鉛直のみ)、観測幅は760km、平分解能は4km(85.5GHz)から38km(10.7GHz)である。TMIによって海洋上の雲水量、可降水量海面水温海上風速観測される49度のコニカルスキャン。電力39W。 Visible and Infrared Scanner可視赤外観測装置Visible and Infrared Scanner (VIRS)は可視赤外域の放射計であり、観測波長は0.63±0.1µm、1.61±0.06µm、3.75±0.38µm10.8±1.0µm、12.0±1.0µ、スキャン角は±45度, 観測幅は720km、平分解能は2kmである。VIRSから、高解像度分布海面水温などが観測される回転速度は98.4rpm, IFOVは6.02mrad, 電力53W。 Clouds and the Earth's Radiant Energy System及び地球放射エネルギー観測装置Clouds and the Earth's Radiant Energy System (CERES)は0.3から50µm3つの広域観測バンド観測する平分解能25kmの放射計で、地球放射エネルギーおよび雲の上端を含む大気上層から地表面までの大気放射エネルギー観測する短波チャンネル: 0.3µm - 5µm, 長波チャンネル: 8µm - 12µm, 全波チャンネル: 0.3µm - 50(以上)µm電力47W。 Lightning Imaging Sensor観測装置Lightning Imaging Sensor (LIS)は内部雲から地表までの高度の分布変化観測する観測幅600km、平分解能4km光学センサである。観測バンド: 0.777655µm, 観測幅600km, 電力42W。

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搭載測器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 05:30 UTC 版)

TOPEX/ポセイドン」の記事における「搭載測器」の解説

TOPEX高度計CバンドおよびKuバンド用いたレーダ高度計NASA開発Poseidon高度計Kuバンド用いたレーダ高度計(TOPEXとアンテナ共有CNES開発搭載したレーダー高度計測定精度は約2cmであるが、いくらこれらの精度良くて衛星位置測定精度悪ければ実際の観測精度出せないため、NASAレーザー反射鏡(LRA)と、CNES電波を使うドップラー追跡システムDORISと、実験的なGPS受信機搭載して衛星位置精密に測定された。 これにより海洋表面高の観測精度は、スカイラブで約1m、GEOS-3で約50cm、シーサット(SEASAT)で約10cm、GEOSATで約3cmだったが、TOPEX/POSEIDONでは約2cmとなったシーサット短命であり、GEOSATと後継GFO(Geosat Follow-On)は軍用衛星のため、TOPEX/POSEIDON実質的には初の本格的な観測ミッションとなった

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