恵方
え‐ほう〔ヱハウ|エハウ〕【恵方/▽吉方】
読み方:えほう
その年の十干(じっかん)によって定められる、最もよいとされる方角。その方向に歳徳神(としとくじん)がいるとされる。吉方(きっぽう)。明(あ)きの方(かた)。《季 新年》「ひとすぢの道をあゆめる—かな/青畝」
[補説] 恵方一覧
年 | 恵方 | 方角 | 西暦換算 |
甲(きのえ) | 寅卯の間、甲の方位 | およそ東北東 | 下一桁が4の年 |
乙(きのと) | 申酉の間、庚の方位 | およそ西南西 | 下一桁が5の年 |
丙(ひのえ) | 巳午の間、丙の方位 | およそ南南東 | 下一桁が6の年 |
丁(ひのと) | 亥子の間、壬の方位 | およそ北北西 | 下一桁が7の年 |
戊(つちのえ) | 巳午の間、丙の方位 | およそ南南東 | 下一桁が8の年 |
己(つちのと) | 寅卯の間、甲の方位 | およそ東北東 | 下一桁が9の年 |
庚(かのえ) | 申酉の間、庚の方位 | およそ西南西 | 下一桁が0の年 |
辛(かのと) | 巳午の間、丙の方位 | およそ南南東 | 下一桁が1の年 |
壬(みずのえ) | 亥子の間、壬の方位 | およそ北北西 | 下一桁が2の年 |
癸(みずのと) | 巳午の間、丙の方位 | およそ南南東 | 下一桁が3の年 |
えほう 【恵方・吉方】
歳徳神
(恵方 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 03:59 UTC 版)

(『安部晴明簠簋内傳圖解』)

歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道で、その年の福徳を司る神である。年徳、歳神、正月さまなどとも言う。
ほとんどの暦では、最初の方のページに王妃のような姿の美しい姫神の歳徳神を記載している。歳徳神の由来には諸説あり、『簠簋内伝』では、牛頭天王の后・八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとしているが、これはでたらめであるとの批判[誰?]もある。また、牛頭天王が須佐之男尊と習合したことから、その妃の櫛稲田姫とも同一視される。
恵方
歳徳神の在する方位を恵方(えほう、吉方、兄方)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる[1]。
歳徳神の在する方位(すなわち恵方)は、その年の十干によって下記のように決まる[2]。
年 | 恵方 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
十干 | 西暦の一の位 | 24方位 | 十二支 | 時計法 | 方位角 | 32方位 | 16方位 |
甲・己 | 4・9 | 甲 | 寅卯間 | 2時半 | 75° | 東微北やや北 | 東北東やや東 |
乙・庚 | 0・5 | 庚 | 申酉間 | 8時半 | 255° | 西微南やや南 | 西南西やや西 |
丙・辛 戊・癸 |
1・6 3・8 |
丙 | 巳午間 | 5時半 | 165° | 南微東やや東 | 南南東やや南 |
丁・壬 | 2・7 | 壬 | 亥子間 | 11時半 | 345° | 北微西やや西 | 北北西やや北 |
かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣があった(恵方詣り)[1]。また、節分の行事として恵方を向いて「太巻きの丸かぶり」を行う恵方巻の風習が関西を中心に行なわれていたが、コンビニエンスストア等の宣伝やキャンペーンで全国に認知されつつある。なお、宣伝やキャンペーンにあたっては24方位ではなく日常的な16方位による簡便な説明が行われることが多い。
脚注
- ^ a b 『年中行事事典』p.103-104 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
- ^ “恵方巻きの方角は?2025年節分はいつ?由来・食べ方のルールを知り開運!”. AllAbout. 2025年2月12日閲覧。
関連項目
恵方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 09:17 UTC 版)
歳徳神の在する方位を恵方(えほう、吉方、兄方)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる。本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となる。しかし、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になる。 歳徳神の在する方位(すなわち恵方)は、その年の十干によって下記のように決まる。 年の十干西暦年の1の位次の年恵方24方位十二支時計法方位角32方位16方位甲・己 4・9 2024年2029年 甲 寅卯間 02時半 075° 東微北やや北 東北東やや東 乙・庚 0・5 2025年2030年 庚 申酉間 08時半 255° 西微南やや南 西南西やや西 丙・辛戊・癸 1・63・8 2021年2023年2026年 2028年 丙 巳午間 05時半 165° 南微東やや東 南南東やや南 丁・壬 2・7 2022年2027年 壬 亥子間 11時半 345° 北微西やや西 北北西やや北 かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣があった(恵方詣り)。また、節分の行事として恵方を向いて「太巻きの丸かぶり」を行う恵方巻の風習が関西を中心に行なわれていたが、近年コンビニエンスストア等の宣伝やキャンペーンで全国に認知されつつある。なお、宣伝やキャンペーンにあたっては24方位ではなく日常的な16方位による簡便な説明が行われることが多い。
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