廃棄・放置されたロボットとは? わかりやすく解説

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廃棄・放置されたロボット(経産省系)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 05:40 UTC 版)

レスキューロボット」の記事における「廃棄・放置されたロボット(経産省系)」の解説

1979年スリーマイル島原発事故後に通商産業省計画した極限作業ロボットプロジェクト」(19831990年)では、18社、2法人、2国立研究機関参加し200億の研究費充てられ、原子力発電施設作業ロボットなどが開発されたが、その後維持され廃棄された。この中には日立製作したギリシャ神話ケンタウロス似た外観の4本脚の半人半馬型のロボットがあった(画像あり)。このロボットは4脚歩行での移動階段の上下などが行え、ステレオカメラ力覚フィードバック付き4本指を有する7軸双腕マニピュレータ搭載し遠隔操作ナット回したりスパナ使って作業できる優れものだった。 1999年茨城県東海村起きたJCO臨界事故」を受け、同年度に30億円の補正予算計上して、(財)製造科学技術センターにより「原子力防災支援システム開発補助事業」が進められた。事業受注した三菱重工日立製作所東芝仏社サイバネティクス/日商岩井が、2001年原発ロボット計7台をそれぞれ開発していた。しかし2001年度以降予算付けがなされず、実用化シナリオ欠いたことで、開発から2年後2003年全て廃棄されたか、メンテナンスされないまま放置された。その中で東芝の「SMERT-M」は2011年5月20日ガンマ線カメラ搭載するなど改良加えた上で福島第一原発1号機原子炉建屋内に投入した参照)。ロボット廃棄放置されたのは安全神話一因だったとみられる。 それとは別に日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)などが2000年開発した4種5台のロボットのうち、三菱重工共同開発した「RaBOT」は維持管理のための予算付けられず、2010年9月廃棄された。RESQ-A~Cの3種4台は、2004年以降放置に近い状態に置かれ3.11直後可動不能という状態だった。しかし事故後、RESQ-Aに改良加えて可動できるようにした(参照)。 米スリーマイル原発事故後、「極限作業ロボットプロジェクト」(19831990年)でプロトタイプ開発されロボット極限作業ロボット(日立など。原子力プラント内作業を目標として開発したトータルシステム日立この内,脚移動機構開発) JCO臨界事故後に「原子力防災支援システム開発補助事業」により開発されその後廃棄・放置されたロボット三菱重工製 「MARS-i」(簡易型作業支援ロボット)「MARS-A」(作業用ロボット,事故復活)「MARS-T」(重量物運搬ロボット東芝製 「SMERT-M」(作業監視支援ロボット親機事故復活)とこれに搭載できる「SMERT-K」(子機日立製 「SWAN」(軽作業小型ロボット仏社サイバネティクス製 「MENHIR」(耐高放射線対応ロボット) ※上記廃棄ロボット一部東北大学引き取られ、うち日立製「SWAN」は仙台市科学館展示されている。 ※上記廃棄ロボットは全く無駄になったわけではなく一部研究者努力により開発成果役立てられている。日立製「SWAN」と三菱重工製「MARS-A」「MARS-T」はその後国際レスキューシステム研究機構製造科学技術センター(MSTC)による防災ロボット共同研究活かされMARS-AとMARS-Tは更に「RaBOT」(2010年廃棄)の開発役立てられた。 JCO臨界事故後に日本原子力研究所等が開発し、後に廃棄・放置されたロボット RESQ-A(初期情報収集用で2台ある。日立神戸製鋼共同開発。但し事故復活画像あり) RESQ-B(詳細情報収集用、日立画像あり) RESQ-C(試料収集用、日立画像あり) RaBOT(放射線耐性型、三菱重工日本原子力研究所共同開発画像あり)

※この「廃棄・放置されたロボット(経産省系)」の解説は、「レスキューロボット」の解説の一部です。
「廃棄・放置されたロボット(経産省系)」を含む「レスキューロボット」の記事については、「レスキューロボット」の概要を参照ください。

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