平成23年東日本大震災災害派遣とは? わかりやすく解説

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平成23年東日本大震災災害派遣(JTF-TH)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:31 UTC 版)

災統合任務部隊」の記事における「平成23年東日本大震災災害派遣(JTF-TH)」の解説

東日本大震災に対する自衛隊の対応」も参照 東日本大震災への災害派遣に際して編成され統合任務部隊は、自衛隊において初めての災統合任務部隊であり、最大規模統合任務部隊となった自衛隊は、2011年3月11日発災日に大規模震災災害派遣発令していたが、救援兵力増強のため災統合任務部隊編成を行うこととした。3月14日北澤俊美防衛大臣命令自行災命第6号)により、陸上自衛隊東北方面総監君塚栄治陸将)の指揮下に各方面隊中央即応集団自衛艦隊航空総隊などから部隊集められた。この部隊は、東北方面総監指揮であったことから災統合任務部隊-東北(Joint Task Force-TOHOKU,JTF-TH)と呼称された。 JTF-THは、初めて三自衛隊組み入れられJTFであり、東北地方災害派遣された各自衛隊の部隊は陸災部隊・海災部隊・空災部隊としてJTF-TH指揮下に入った東北方面総監がJTF-TH指揮官となり、陸災部隊東北方面総監指揮取り、海災部隊横須賀地方総監、空災部隊航空総隊司令官指揮取った4月1日には、海空自衛隊の増援部隊追加されている。 JTF-THには、即応予備自衛官等も投入され、その規模最大時約10万6,000名にもなった。これは自衛隊現員数約23万人半数近くにあたる。この規模部隊比較短期間編成できた背景には、同じく10万規模投入見込んでいた首都直下地震への対処計画下敷きにした可能性推測されている。首都直下地震への対処に関する2010年統合幕僚監部作成資料においては、「東京都23区震度6弱以上又は東京都23区以外、神奈川県埼玉県千葉県において震6強以上の地震の発生認めた場合日本全国各部隊自動的に統合任務部隊編成準備開始」するとされ、東部方面総監を災首都圏統合任務部隊指揮官とし、7日間で3自衛隊から10万人を投入する計画示されていた。 JTF司令部は、東北方面総監部増強して運用しており、増加幕僚として自衛隊各学校から教官等が派遣されている。司令部には統合運用のための'海災部隊連絡調整グループ'や'空災部隊連絡調整グループ'や、各部隊調整のため、統合航空統制調整所、統合輸送調整所、統合通信調整所等が置かれた。さらに、アメリカ軍トモダチ作戦との調整のため、日米調整所も設置されアメリカ軍統合地上構成部隊(Joint Force Land Component Command, JFLCC)前方司令部調整所と調整実施した。 JTF-THは災害支援規模の縮小に伴い7月1日大臣命令自行災命第11号)により解組している。これ以降震災対応災害派遣は、東北方面隊はじめとする各自衛隊ごとに実施された。 2012年11月公表され防衛省による「東日本大震災への対応に関する教訓事項最終とりまとめ)」では、全般的な統合運用実施できたが、各種要領計画準備が必要であり、統合輸送統制所は有用なため早期設置求めるとされた。宮城県報告書においても、ヘリコプター運用調整に関して統合任務部隊編成により多くヘリコプター有していた自衛隊との調整窓口一本化されたことは、有用であった評価されている。 JTF-TH(大規模震災災害派遣)の指揮系統2011年3月14日時点防衛大臣 災統合任務部隊指揮官 / 東北方面総監 陸上自衛隊 統合幕僚長 陸災部隊指揮官 / 東北方面総監 東北方面隊 増援部隊 海上自衛隊 海災部隊指揮官 / 横須賀地方総監 横須賀地方隊 増援部隊 航空自衛隊 空災部隊指揮官 / 航空総隊司令官 航空総隊 増援部隊 東北方面隊への増援部隊 北部方面隊東部方面隊中部方面隊西部方面隊システム通信団警務隊陸上自衛隊通信学校陸上自衛隊需品学校陸上自衛隊輸送学校 横須賀地方隊への増援部隊 自衛艦隊呉地方隊佐世保地方隊舞鶴地方隊大湊地方隊教育航空集団練習艦隊システム通信隊群海上自衛隊警務隊海上自衛隊潜水医学実験隊海上自衛隊幹部学校海上自衛隊第2術科学校海上自衛隊第3術科学校海上自衛隊補給本部自衛隊横須賀病院 航空総隊への増援部隊 航空支援集団航空教育集団航空開発実験集団航空システム通信隊航空安全管理隊航空警務隊航空中央業務隊航空機動衛生隊航空自衛隊幹部学校航空自衛隊補給本部自衛隊岐阜病院 福島第一原子力発電所事故対応するため、3月11日には原子力災害派遣命令発令されていたが、3月17日防衛大臣命令自行災命第8号)により統合運用なされる原子力災派部隊編成された。これはJTF-THとは別個の部隊であり、中央即応集団司令官指揮官に、中央特殊武器防護隊のほか、海空の支援部隊組み入れている。規模は、最大時で約440名。原子力災害派遣部隊は、東北方面総監共同指揮関係になる等の何度かの指揮系統変更経て12月26日大臣命令により、終結している。 原子力災害派遣部隊指揮系統2011年3月17日時点防衛大臣 中央即応集団司令官 陸上自衛隊 統合幕僚長 中央即応集団 増援部隊 海上自衛隊 支援部隊 航空自衛隊 支援部隊

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平成23年東日本大震災災害派遣(JTF-TH)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:07 UTC 版)

統合任務部隊 (自衛隊)」の記事における「平成23年東日本大震災災害派遣(JTF-TH)」の解説

東日本大震災に対する自衛隊の対応」も参照 自衛隊において、最大規模JTFとなったのが、東日本大震災への災害派遣に際して編成された"災統合任務部隊"である。3月14日防衛大臣命令により、東北方面総監君塚栄治陸将)の指揮下に各方面隊中央即応集団自衛艦隊航空総隊などから部隊集められた。東北方面総監がJTF-TH指揮官となったため、これは災統合任務部隊-東北(Joint Task Force-TOHOKU,JTF-TH)と呼ばれた。初の三自衛隊組み入れられJTFであり、災害派遣された各自衛隊の部隊は陸災部隊・海災部隊・空災部隊としてJTF-TH指揮下に入った。陸災部隊東北方面総監、海災部隊横須賀地方総監、空災部隊航空総隊司令官指揮取った。JTF-THは災害支援規模の縮小に伴い7月1日大臣命令により、解組している。 また、福島第一原子力発電所事故原子力災害派遣に際して3月17日防衛大臣命令自行災命第8号)により、統合運用なされる原子力災派部隊編成されている。これはJTF-THとは別個の部隊であり、中央即応集団司令官指揮官とし、中央特殊武器防護隊に海空の支援部隊組み入れている。この部隊は、何度かの指揮系統変更経て12月26日大臣命令により、終結している。 JTF-TH(大規模震災災害派遣)の指揮系統2011年3月14日時点防衛大臣 災統合任務部隊指揮官 / 東北方面総監 陸上自衛隊 統合幕僚長 陸災部隊指揮官 / 東北方面総監 東北方面隊 増援部隊 海上自衛隊 海災部隊指揮官 / 横須賀地方総監 横須賀地方隊 増援部隊 航空自衛隊 空災部隊指揮官 / 航空総隊司令官 航空総隊 増援部隊

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