市役所付属建物時代とは? わかりやすく解説

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市役所付属建物時代(1931-1944)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:55 UTC 版)

一宮市立図書館」の記事における「市役所付属建物時代(1931-1944)」の解説

1886年明治19年)には官設鉄道の駅として一ノ宮駅(現・尾張一宮駅)が開業し1900年明治33年)には尾西鉄道の駅として一ノ宮駅(現・名鉄一宮駅)が開業した1928年昭和3年)には名古屋鉄道線路一宮市名古屋市を結び、1935年昭和10年)には名鉄線路一宮市岐阜市結んだ官設鉄道路線合わせて一宮市尾張地方交通の中心となり、1940年昭和15年)の人口70,792人となっている。 1931年昭和6年8月15日には一宮市役所人形町新庁舎移転し図書館一宮高等女学校内から市庁舎附属建物一部移転した。この時に新築された一宮市役所は「東海随一」と称され市庁舎である。図書館間口は3間(約5.5m)、奥行12-13間(約22-24m)であり、閲覧室児童室、事務室3部屋に区切られていた。移転機に8月12日には市立一宮図書館から一宮市立図書館改称している。一宮市役所第三課長(学務担当)の柴田暢が館長就任移転時の蔵書数は2,614冊だった。司書1人を含む5人が館長支えたが、薄給だったために頻繁に退職があった。移転後はしばし著名人講演会開催し、また第八高等学校(現・名古屋大学教授である上田年夫を講師として万葉集講座開催した移転した1931年閲覧人数1日平均大人49.6人、児童101.1人だったが、1940年には1日平均大人90.7人、児童99.5人に増加した大人閲覧者新聞や雑誌閲覧する場合がほとんどであり、その他に小説読まれる程度だった。入館者の大半中等学校生徒その他に市役所職員多く昼時には建物に近い駄菓子屋繁盛したという。後に一宮市長となる伊藤一は、当時一宮市立図書館に対して読みたい本が全然ない貧弱さ呆れて、再び館を訪れることがなかった」と語っている。1934年昭和9年)には市民からブリタニカ百科事典寄贈されたが、当時ブリタニカ百科事典所蔵する公共図書館珍しかったという。1937年昭和12年以降には真清田神社楼門前西寄り市有地に移転する計画立てられたが、この場所は商売上の立地であるために用地買収難航し結局は太平洋戦争の影響立ち消えとなっている。 太平洋戦争勃発後には予算削減される図書館多かったが、一宮市立図書館比較厚遇された。1939年昭和14年)の予算は約2,500円だったものの、1943年昭和18年)の予算は5,883円、1944年昭和19年)の予算は7,054円と、物価上昇合わせて増額された。蔵書数1936年昭和11年)に6,896冊、1943年には1万冊を突破して12,537冊となった1942年昭和17年)には柴田館長市役所第三課から転任したため、医学博士でもあった一宮市長の吉田萬次兼任館長就任した

※この「市役所付属建物時代(1931-1944)」の解説は、「一宮市立図書館」の解説の一部です。
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