市役所・支所と財産区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:32 UTC 版)
市役所のほかに各地区に支所と財産区が設置されている。富士山麓の広大な原野は古くから周辺の村々の入会地として利用されてきた。明治時代以降、これらの土地は町村制によって成立した町村の共有地、後に所有地として引き継がれた。昭和の大合併に際し、これらの町村有地は合併新市ではなくて、地元で管理したいという意向が出されたことから、御殿場町、富士岡村、原里村、玉穂村、印野村の五町村は合併の条件として財産区を設置し、財産区が引き続き土地を管理することを決定した(御殿場市建設に伴い合併町村に財産区を設定する協定書)。こうして、御殿場市発足時、御殿場、原里、玉穂、印野の各財産区が設置され、町村有地が引き継がれた。富士岡村はあまり村有地がなかったことから、財産区を設置しなかった。後に高根村編入時も同じように財産区が設置された。財産区は東富士演習場の賃借料を主な収入としている。 財産区は独自の議会を持ち、地区内の道路や運動場整備を行っている。財産区が地方自治法の定めるところにより、これらの事業を直接行うことができないことから、財産区が市に費用を繰り出し、市の事業として行われる。支所長(富士岡支所を除く。支所のない御殿場地区は地域振興センター所長)の選任には財産区議会の意見が反映され、支所長の給与は市と財産区が半分ずつ負担している。 御殿場地区 御殿場市役所(御殿場市萩原483番地)、御殿場財産区(御殿場市萩原528番地の1) 高根地区 高根支所(御殿場市塚原74番地の16)、高根財産区(高根支所内) 玉穂地区 玉穂支所(御殿場市茱萸沢750番地)、玉穂財産区(玉穂支所内) 印野地区 印野支所(御殿場市印野1710番地の6)、印野財産区(印野支所内) 原里地区 原里支所(御殿場市川島田1308番地の1)、原里財産区(原里支所内) 富士岡地区 富士岡支所(御殿場市中山435番地の1)、財産区はなし
※この「市役所・支所と財産区」の解説は、「御殿場市」の解説の一部です。
「市役所・支所と財産区」を含む「御殿場市」の記事については、「御殿場市」の概要を参照ください。
- 市役所・支所と財産区のページへのリンク