岡崎公園時代とは? わかりやすく解説

岡崎公園時代(1923-1945)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:39 UTC 版)

岡崎市立中央図書館」の記事における「岡崎公園時代(1923-1945)」の解説

名古屋市立及豊橋市図書館と共に本縣に於ける三大公立圖書館として其外観内容共に整備せり — 岡崎市立図書館について、『愛知県下公私立図書館記念写真帖』愛知県図書館協会, 1928年 岡崎町大正天皇御大典1915年記念事業として新図書館建設計画したが、用地確保などが難航した。それでも岡崎公園内の岡崎城二の丸一角定めると、1922年大正11年5月1日地鎮祭行って着工し同年12月15日竣工した設計名古屋市鶴舞公園奏楽堂岡崎銀行本店(現・岡崎信用金庫資料館)などを手掛けた鈴木禎次であり、赤レンガ白い花崗岩が印象的なルネサンス建築である。建設中1922年7月19日には、岡崎市内の小学校高等女学校などに対して巡回文庫移動図書館)の運行開始している。 1923年大正12年1月7日岡崎公園新図書館開館した。この図書館現在の三河武士のやかた家康館付近にあった。総工費岡崎市予算の13.4%に相当する73,635円。18,905冊の蔵書有し2階建の西洋館地下室備えており、本館建坪106坪8合6勺(約353m2)、高さは44尺5寸であり、延床面積は計513 m2だった。レンガ造2階建の書庫木造平屋付属家屋を備えていた。 岡崎高等女学校卒業した有能な女性たち書記などとして柴田館長支え中には書記から高等女学校英語教師転任した者もいた。一般利用者は下足預ける際に1銭を支払う必要があり、女性のために婦人専用閲覧室設けられた。館外貸出対象原則として岡崎市内在住者のみであり、貸出の際には補償金が必要となった貸出冊数最大3冊であり、貸出期間は最大10日間だった。市民から点字図書96点を寄贈されたことで、1923年には全国的にみて先駆的であるとされる点字部が設けられた。 愛知県主要な図書館1928年)#自治体図書館名分設立蔵書数年間閲覧人数現在の館名1 幡豆郡西尾町 岩瀬文庫 私立 1907年 89,074 187 西尾市岩瀬文庫 2 名古屋市中区 市立名古屋図書館 公立 1923年 65,551 359,763 名古屋市鶴舞中央図書館 3 名古屋市東区 名古屋公衆図書館 私立 1925年 28,788 78,176 名古屋市西図書館 4 碧海郡刈谷町 刈谷町刈谷図書館 公立 1915年 25,500 1,256 刈谷市中央図書館 5 豊橋市 豊橋市図書館 公立 1913年 18,914 32,321 豊橋市中央図書館 6 岡崎市 岡崎市立図書館 公立 1922年 18,905 52,255 岡崎市立中央図書館 1925年大正14年時点での蔵書数19,099冊、閲覧人数62,780人であり、蔵書数岩瀬文庫市立名古屋図書館(現・名古屋市鶴舞中央図書館)、刈谷町刈谷図書館(現・刈谷市中央図書館)に次いで愛知県下第4位だった。年間利用者数市立名古屋図書館名古屋公衆図書館(現・名古屋市西図書館)に次いで愛知県3位だった。岡崎公園時代の岡崎市立図書館は、市立名古屋図書館豊橋市図書館とともに愛知県内三大公立図書館評されている。 『三河堤』『三河古墳記』『三河古城記』『龍城雑記』などの郷土史資料国文学の本を中心に収集1928年昭和3年4月8日には新聞閲覧室増築した戦前には市立名古屋図書館石川県立図書館奈良県立奈良図書館埼玉県立埼玉図書館徳島県立光慶図書館東京市図書館呉市図書館尾道市尾道図書館長崎県立長崎図書館豊橋市図書館大垣市立図書館帝国図書館などと館報交換などを通じて交流があった。 1940年昭和15年)に柴田館長急逝したことで、岡崎出身小樽高等商業学校教授中村和之雄が第3館長就任した1945年昭和20年7月20日岡崎空襲では建物焼失し図書館廃館となった愛知県内では瀬戸市市立瀬戸図書館一宮市一宮市立図書館戦災焼失している。

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