館報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 01:22 UTC 版)
「クローバー子供図書館」の記事における「館報」の解説
クローバー子供図書館では1953年(昭和28年)から1969年(昭和44年)までクローバー子供新聞、1970年(昭和45年)から1999年(平成11年)までだんごっぱなを館報として発行していた。2019年(令和元年)現在は「クローバーつうしん」を発行している。クローバー子供新聞は121号、だんごっぱなは290号まで発行しており、福島県立図書館や日本図書館協会が一部を所蔵している。 クローバー子供新聞の初期の発行分はガリ版印刷で、金森好子が自ら藁半紙に刷っていたものと見られる。内容は新刊案内、行事予定、よく読まれた本などの一般的な「図書館だより」に掲載されるものから、クイズ、利用者である子供の作文、たくさん本を読んだ人の名前まで掲載していた。この作文には、遠足で捕まえたウサギを料理してもらった体験を綴った「うさぎとり」、金森五郎院長の仲介で東京に就職が決まった姉の話を記した「ねえさんのしゅうしょく」などがあり、当時の郡山市民の生活の一端を伝えている。このほか、1964年(昭和39年)には岩崎京子が寄稿した「どろんこパーティー」、1965年(昭和40年)には生源寺美子の「しもやけうります」という童話が掲載されている。このことは、プロの作家からクローバー子供図書館や好子が信頼されていたことを物語るものである。
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