山岳ベースへの集結・Aの脱走とは? わかりやすく解説

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山岳ベースへの集結・Aの脱走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:18 UTC 版)

印旛沼事件」の記事における「山岳ベースへの集結・Aの脱走」の解説

1971年2月 - 17日逮捕され獄中にあった日本共産党(革命左派)神奈川県委員会最高指導者川島豪奪還のため、獄外の革命左派メンバー栃木県銃砲店から多数散弾銃弾丸類を強奪。これにより実行犯メンバーのみならず、獄外指導者永田洋子坂口弘指名手配されるとなった永田らは警察捜索逃れるため新潟県経て3月上旬から札幌市アジトでの潜伏生活を余儀なくされた。警察厳し捜索神経をすり減らされる生活の中でいつしか川島奪還という当初の目的忘れられ、やがて永田国内での行動が困難であることを理由軍事訓練兼ねて中国亡命主張しだした。しかし札幌潜伏メンバー含めた多くメンバー反対にあうことになり、それでも自説曲げなかった永田大半やむなくこれに従うという状況であったまた、永田この頃これまでの爆弾中心とした闘争捨てて「銃を軸とした闘い」を行うことを主張しだした。 1971年4月 - 合同模索していた共産主義者同盟赤軍派呼びかけに応じて永田坂口他のメンバー潜伏先札幌残して上京2人至る所自身指名手配写真が貼られている都内での移動神経をすり減らししていた。そこで坂口隠れ場所として山岳地にアジト山岳ベース)を作ることを提起永田同意し永田学生時代ワンダーフォーゲル行った奥多摩雲取山山岳ベース候補地決める。 5月末 - 小袖鍾乳洞廃屋アジト決定小袖ベース)。札幌潜伏メンバーの中から寺岡恒一上京札幌潜伏メンバー取りまとめ内容として、永田常任委員長から外す改組案を提出し中国亡命論の非現実性や「銃を中心とした闘い」論を「銃に固執するのはナンセンス」として永田批判する永田反論され寺岡改組案を取り下げた山岳アジト設定したことにより中国行き必然性失われたため、永田中国亡命論は撤回したものの「銃を中心にした闘い」という方針改めなかった。札幌から山岳ベース呼び寄せられた吉野雅邦らも「銃を中心にした闘い」について永田批判するが、永田自説曲げず最終的に吉野らが永田意見合わせるとなった。同じ頃に半合法メンバー非合法メンバー引き入れて入山させることが決定され、A、Bを含むメンバー入山小袖ベースでの共同生活が始まる。 6月5日頃 - Aが永田坂口寺岡に「小説書きたいし、大学行きたい」からと下山意向表明寺岡坂口説得するとAは下山意向取り下げたが、その翌日射撃訓練中に脱走する離脱者の発生受けて全員持ち金を徴収数日後、Bも交際相手会いたいから下山希望申し出たが、他のメンバー説得され思い留まる6月9日10日 - 革命左派拡大会議革命左派合法部である京浜安保共闘所属し、Aの恋人でもあったC他数名入山要請し、Cらの入山決定会議では永田掲げた「銃を軸にした建闘建軍武装闘争」に反対していた寺岡吉野らが自己批判して永田意見賛成の意を表明するなど、「銃を軸にした闘い」という党方針確認取られた。この際、Aを革命左派誘った合法メンバー坂口に「Aを放っておいていいんですか?」と質問坂口は「そうせざるを得ない」と答えた。この時、何らかの対策立てていればA殺害免れたかもしれないとして後の裁判において坂口はこのメンバー激しく詰られたという。 6月15日頃 - B、脱走未遂坂口らが止めようとするのをBが拒絶しようしたため坂口がBを殴り小屋入れる。Fが「山を降りるのは自由だ」といい、Cが「居たくないというならやむを得ないと言ったが、永田は「自由にすれば組織危うくなる」と反論した。Dは「闘争自発的に行うものだから逃げ出そうとするものを無理に止めるのはナンセンス」と主張永田脱走裏切り行為に繋がるとしてこのDの発言批判。Bに見張り必要だというEの主張により見張りつけられ数日後、Bは落ち着き取り戻し脱走しようとしたことを自己批判した。 7月12日 - 永田とともに下山していた女性メンバーFが永田との待ち合わせ場所に現れず。Fは以後山岳ベースに戻ることはなかった(事実上脱走)。

※この「山岳ベースへの集結・Aの脱走」の解説は、「印旛沼事件」の解説の一部です。
「山岳ベースへの集結・Aの脱走」を含む「印旛沼事件」の記事については、「印旛沼事件」の概要を参照ください。

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