就任百日後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 13:35 UTC 版)
「ジャイール・ボルソナーロ」の記事における「就任百日後」の解説
2019年4月11日、大統領就任100日を祝った。 「(ハネムーン期間中のブラジルは)明るい青空の時間」を過ごしたとし、年金改革、社会政策、インフラ、経済、環境、そして制度改革の目標を語った。またチームへの謝辞と同時に神への忠誠を告白した。「ときどき、わたしは神にここにいるために何をすればよいのかを尋ねます」と大統領は述べた。 いっぽうエルパイス紙はハネムーン期間は「混乱」していたと評した。わずか3ヵ月の間で2人の大臣を解任し、1964年の軍事クーデターを祝うよう軍に働きかけ、ブラジルの内外で非難を呼んだ。「ナチズムが左翼から起きた運動だったことは疑いの余地はない」と述べてドイツの歴史家に否定されたことや「年金改革」と「汚職や犯罪との戦い」は進展しているものの、経済はまだ離陸していないことなどを書いた。 またインディペンデンス紙は先住民族の土地の境界画定と規制責任を先住民部から農業省へと引き渡す処置を取ったことにつづく一連のボルソナーロの先住民への攻撃、土地の蹂躙、同化政策を非難した。これに応じてブラジル裁判所は大統領に対抗する姿勢を見せているという。しかしブラジル政府はILO条約第169条として知られている「部族および先住民族の権利に関する国際法」からブラジルを撤回すると脅迫している。先住民族に対する暴力は単に資源をめぐる戦いではなく、多くの場合「ヘイトクライム」であり、ボルソナーロの選挙戦勝利の夜、ブラジル北東部パンカラル地区で保健所と学校が爆破されたことは先住民コミュニティに対する宣戦布告だとした。 Datafolha社の調査によれば、ボルソナーロ政権を支持する(良い)と答えた人は32%、支持しない(悪い)が30%、どちらでもない(普通)が33%となった。有権者はボルソナーロに根本的な変化を託し、システムを好転させ、経済を復活させることを望んだが、スタートは不均一なものとなった。O Globo紙は、大統領は最初の100日間で35の約束のうち18が果たされ、17がまだ部分的だと主張した。
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