大規模プロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 07:03 UTC 版)
ランボルは多くの国際的な大規模プロジェクトに関与している。例として、デンマークのコペンハーゲンとスウェーデンのマルメを結ぶエーレスンド橋(1995〜 1999年)の工事で重要な役割を果たした。 この橋はデンマークで最も重要なインフラの1つである。エーレスンド鉄道と同様に、国際的な欧州自動車道路E20号線が、この橋を通っている。 ランボルは、グレートベルトブリッジの計画と建設(1988~1998年)にも参画。 この橋は、大ベルト海峡の真ん中にある小島スプロウエ島を経由して、シェラン島のハルスコフとフュン島のクヌードショブの東西18kmを結ぶ、複線の鉄道と4車線の高速道路の建設を伴った。 ランボルは、新しいデンマーク王立歌劇場となるコペンハーゲンオペラハウスの幹事エンジニアリング会社となった。 プロジェクトの幹事コンサルタントとして、ランボルは設計、消防・安全、プロジェクト管理、構造エンジニアリング、物理探査エンジニアリング、地盤エンジニアリング、HVACエンジニアリング、電気エンジニアリング、橋梁エンジニアリング、交通エンジニアリング、交通計画、交通安全サービスを提供。 本業務は2001年から2004年にかけて実施。 本オペラハウスの建屋の特徴は、建物全体を覆う巨大な屋根が港の正面まで伸びていることにある。158メートル×90メートルの大きさを持つオペラハウスの屋根は、世界最大の屋根構造の1つ。ランボルがヘニング・ラーセン設計事務所と協力して実現した革新的な屋根のデザインにより、本オペラハウスは「2008 IABSE(国際構造工学会)優秀構造賞」を受賞。本オペラハウスを受賞者として選んだ委員会は、屋根のデザインと橋梁建設の原理の活用を称賛。これらの原理が、ホワイエの柱から屋根の最も遠い角まで、長さ43メートルの屋根に強度、安定性、剛性をもたらしている。 ランボルは、2016年6月17日にロンドンにオープンした世界で最も訪問者の多い近代美術館である新しいテートモダンの増築の構造設計を担当した。 ランボルは現在、北欧諸国のインフラ連係に関するいくつかのプロジェクトを担当。 これらの中には、欧州横断ネットワークと世界最長の沈埋トンネルであるフェーマルン・ベルトトンネルなどのプロジェクトがある。 国際的には、ランボルは、シカゴ・レイクサイド開発、アブダビのフェラーリワールド、サウジアラビアのアブドラ王石油研究研究センター、オスロの新しい国立美術館などのプロジェクトにも参画している。
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