大衆への浸透とは? わかりやすく解説

大衆への浸透

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 15:02 UTC 版)

アイン・ランド」の記事における「大衆への浸透」の解説

1991年アメリカ議会図書館米国最大書籍通販組織「ブック・オブ・ザ・マンス・クラブ」(the Book-of-the-Month Club) は、同クラブ会員に「人生で最も影響受けた本」を尋ね調査行った。この調査ランドの『肩をすくめるアトラス』(Atlas Shrugged)は、聖書次ぎ2番目に多くの票を集めたまた、1998年ランダムハウス/モダンライブラリーの「アメリカ一般読者選んだ20世紀小説ベスト100」で『肩をすくめるアトラス』が第一位、『水源』が第二位獲得し、また10位内に4つの作品ランクインした。ランド著書は現在も幅広い読者購入され読まれ続けている。販売部数2013年時点で2,900部を超える。なお販売部数の約10%は「アイン・ランド協会」(The Ayn Rand Institute) による学校への寄贈用である。ランド影響が最も大きいのは米国であるが、彼女の作品世界中で関心引いている。インドでは現在もランド作品ベストセラー名を連ね続けている。 同時代ランド賞賛した作家には、アイラ・レヴィン (Ira Levin)、ケイ・ノルティ・スミス (Kay Nolte Smith)、L.ニール・スミス (L. Neil Smith) などがいる。後の世代の作家であるエリカ・ホルツァー (Erika Holzer) やテリー・グッドカインド (Terry Goodkind) も、ランド影響受けている。人生思想の上ランド重要な影響受けたことを公言しているアーチストには、他に漫画家スティーヴ・ディッコ (Steve Ditko) や、ハードロック/プログレッシブ・ロックバンドのラッシュ (Rush) のドラマーニール・パート (Neil Peart) などがいる。ランドビジネス肯定的に描いて見せたこのため経営者起業家中にもランド作品賞賛する者や、ランド作品普及努める者は多い。銀行持株会社BB&Tジョン・アリソン (John Allison)や、スポーツ・エンタテイメント会社コムキャスト・スペクタカー (Comcast Spectacor) のエド・スナイダー (Ed Snider) は、ランド思想普及活動資金拠出した。他にもプロバスケットボールチームのダラス・マーベリックス (Dallas Mavericks) のオーナーマーク・キューバン (Mark Cuban) や、食料品スーパーマーケットチェーンホールフーズ・マーケットCEOジョン・P.マッキー (John P. Mackey) など様々な経営者起業家が、自分成功ランド重要な役割果たした述べている。 ランドその作品は、アニメ、ライブコメディ、ドラマゲームショーを含むテレビ番組や、映画ビデオゲームなど、様々なメディアで取り上げられている。ランドランドベースにしたキャラクターは、米国著名な作家達による様々な文芸作品SF登場し、(肯定的であれ否定的であれ)大きな存在感示している。「リーズン」(Reason)誌の編集主幹であるニック・ギレスピー (Nick Gillespie) は、「ランド名声は、虐げられた形で不滅になってます。様々な作品登場しているランドには、まるで主人公のようなインパクトあります」、「ランド冷酷非人間的非難することは、大衆文化浸透しきっています」と述べている。ランド生涯については2本の映画制作されている。ドキュメンタリー映画アイン・ランド:ア・センス・オブ・ライフ」(Ayn Rand: A Sense of Life1997年)は、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートされた。1999年制作されテレビドラマ「ザ・パッション・オブ・アイン・ランド」(The Passion of Ayn Rand)は、バーバラ・ブランデン (Barbara Branden) による同名伝記1986年)をドラマ化したもので、複数の賞受賞した。ニック・ガエターノ (Nick Gaetano) がデザインしたランド肖像画は、米国切手にもなった。

※この「大衆への浸透」の解説は、「アイン・ランド」の解説の一部です。
「大衆への浸透」を含む「アイン・ランド」の記事については、「アイン・ランド」の概要を参照ください。

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