大正生まれの政治家
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1947年(昭和22年)の第23回衆議院議員総選挙で、大正世代の田中角栄と中曽根康弘が初当選した。以降大正世代が続々と国会議員となり三角大福中の自由民主党政権の55年体制の時代に活躍した政治家が多かった。昭和50年代に大正世代が50歳代になるまで社会の最前線で働き安定成長期の政治や経済を大正世代がリードした。 大正世代で総理大臣となった政治家は6人いる。1972年(昭和47年)7月7日から1974年(昭和49年)12月9日の期間内に在任した田中角栄(大正7年生まれ)が最初の大正世代の総理大臣であった。田中角栄は大正世代(大正時代生まれ)で初めての内閣総理大臣であり、<大正生まれ>として国民やマスコミから注目された。田中角栄は戦後最年少の若い総理大臣として就任をした。その後再び明治生まれが総理大臣になった。三木武夫(明治40年生まれ)・福田赳夫(明治38年生まれ)・大平正芳(明治43年生まれ)・鈴木善幸(明治44年生まれ)の明治生まれ世代が4代連続で総理大臣となった。1982年(昭和57年)11月27日から1989年(平成元年)8月10日までの期間内に内閣総理大臣として在任したのは中曽根康弘(大正7年生まれ)・竹下登(大正13年生まれ)・宇野宗佑(大正11年生まれ)であり、大正世代(大正生まれ)が3代連続で総理大臣となった。 1989年(平成元年)に昭和生まれで初めての総理大臣に海部俊樹が就任して、大正世代から昭和一桁世代の総理大臣に世代交代した。1991年(平成3年)11月5日から1993年(平成5年)8月9日に再び大正世代の総理大臣として在任したのは宮沢喜一(大正8年生まれ)だった。その後、1993年(平成5年)の非自民・非共産連立政権の成立で、再び総理大臣の世代が若返って細川護熙と羽田孜が首相に就任して、昭和10年代生まれの焼け跡世代が総理大臣となった。1994年(平成6年)6月30日から1996年(平成8年)1月11日に在任したのは村山富市(大正13年生まれ)であり、最後の大正世代(大正生まれ)の総理大臣となった。竹下登・宇野宗佑・村山富市は学徒出陣の対象となった軍隊経験者(兵士としての軍歴がある総理大臣)であった。田中角栄と中曽根康弘も軍隊経験(軍歴)があり、宮澤喜一を除く5人の総理大臣経験者が軍歴があり、大正世代の総理大臣の内では(内閣総理大臣経験者6人の中で5人の総理大臣)が元日本兵(大日本帝国の軍人)であった。ちなみに最後の大正生まれの国会議員は中山太郎であった。大正生まれの出馬は第46回衆議院議員選挙出馬の川島良吉(埼玉12区)が現時点で最後である。
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