大正琴の広まりと現況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 04:27 UTC 版)
音楽学者の小泉文夫は、「大正琴は日本人の開発の唯一のオリジナルの楽器」という自説を展開している。村上龍と坂本龍一と浅田彰の鼎談『Eve Cafe 超進化論 金属』でもその件について言及されている。 1976年に『別冊マーガレット』に連載された河あきらの『故国(ふるさと)の歌は聞こえない』では、大正琴が主人公の幼時の記憶をさぐるカギとして使われている。 日本以外にインド、東南アジア等でも演奏されることがある。インドではブルブル・タラング(英語版)(ヒンディー語:बुलबुल तरंग)やインディアン・バンジョー(Indian banjo)などと呼ばれており、2016年には「バンジョー(英語版)」という映画も制作された。更にアフリカ大陸へ渡り、ケニアでは「タシュコタ(tashkota)」と呼ばれ、主要な楽器の一つとして数えられている。 2002年度の学習指導要領改訂に伴い、「和楽器」の授業を総合的な学習の時間の一環として採り入れる小・中・高校が増え、そのひとつとして音楽の授業などで取り上げられることもある。 活動弁士の山崎バニラが大正琴を活用して以来、マスコミ露出が増えている。山崎は、NHK教育テレビの趣味悠々『大正琴で弾く』でも、2006年に生徒役で出演した。
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