多色表示の方法とは? わかりやすく解説

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多色表示の方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 04:40 UTC 版)

ブラウン管」の記事における「多色表示の方法」の解説

カラーブラウン管では、各々光の三原色の赤(R)・緑(G)・青(B)発光する3色の異な蛍光物質使い方形や円状(シャドーマスク管)または直線状(アパーチャーグリル管やスロットマスク管)に密集して配置する電子銃RGB各色に対応して3本あり、各電子銃対応するRGB各1色のドット蛍光体)にのみ電子線発するようにする。これらから逸れた電子線発光直前にあるシャドーマスク またはスロットマスクアパーチャーグリルによって他のドット誤って入らないように吸収ないし遮蔽される。 シャドーマスクは、円形三角形ないし六角形状に穴が開いているが、アパーチャーグリルは垂直方向に細いスリット状(スリットマスク)になっている。スリットマスク同士動いてしまわないように、平方向に支えの線(ダンパーワイヤー)が入っている。アパーチャーグリルブラウン管画像をよく見ると、その線が観察できる15インチトリニトロン管の例では画面の上半分下半分の中間に1本、また17インチ上のモニターでは、上下三分の一周辺に2本のダンパーワイヤーが見られるアパーチャーグリルを使うブラウン管代表的なものとしては、ソニートリニトロン管三菱電機ダイヤモンドトロン管がある。なお、シャドーマスク電子ビーム通過する穴を小さく密集させる程に同一面積電子ビーム遮られるマスク面が広くなりがちで、画面暗くなる技術的限界)ことから高解像度し難いため、一般テレビ受像用はともかくハイビジョンパソコン用ディスプレイでは、アパーチャーグリル採用した物が広く使われた。 アパーチャーグリル縦方向区切ったマスクを吊す構造であり振動加熱による変形によって色のにじみに弱い。これらを改善するためスロットマスク方式ではマスク開口横方向にも区切っている。しかし、この区切りにより輝度低下する点がある。スロットマスク採用した物はNECクロマクリア管がある。 電子ビーム形状それぞれの方式対応した形状となり、結果として表示面に映るドット形状もこの形となる。すなわち、シャドーマスク円形三角形六角形となる。アパーチャーグリルはスリットマスクが縦長であり縦方向ドット間には仕切がないため、縦方向のみ自然なつながりとなる。スロットマスク縦長長方形となる。 外回りガラス製なので、蛍光体発生した光はモニタ外から見えるが、特にカラーブラウン管において、高エネルギー電子線衝突により発生する危険なX線を遮る必要があるこのためブラウン管用のガラス鉛ガラス用いられる。これ以外にも、遮蔽板やアノード電圧上がり過ぎないような保護回路があるので、最近[いつ?]のブラウン管からのX線放射安全基準値を十分下回るブラウン管三極管特性をもつため、電子ビーム発光強度の間に指数的な特性がある。この指数数式ではγをよく使うことからガンマ値と呼ぶ。この曲線ガンマカーブ)は、ヴェーバー‐フェヒナーの法則により人の視覚特性とだいたい一致することから好都合であるが、デスクトップ・パブリッシングなど再現性重要な分野では、ガンマ補正により、元データ意図できるだけ一致するよう調整が必要である。

※この「多色表示の方法」の解説は、「ブラウン管」の解説の一部です。
「多色表示の方法」を含む「ブラウン管」の記事については、「ブラウン管」の概要を参照ください。

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