国別の料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:23 UTC 版)
ワサビノキには、各地で様々な料理方法がある。缶詰にして保存されたり、輸出されたりもする。 バングラデシュでは、ココナッツやケシの実、マスタードと混ぜて様々なカレーが作られている。また、ドラムスティックを余分な処理や調理をせずに、適度な柔らかさになるまで煮ている。カツレツや他の料理に味を追加するために使用されるが、カレーやサンバル、コルマ、ダールにも使用されている。若い種子を含むドラムスティックの果肉は、スープに使用される。若い葉は、エビと炒めたり、魚のスープのトッピングとして使われたりしている。 南インドやスリランカ、ジャワでは、様々なサンバルを調理するために使用されたり、揚げたり、ココナッツやケシの実、マスタードと混ぜ合わせてカレーを作ったりする。マハーラーシュトラ州では、鞘は甘酸っぱいカレーに使用されている。また、グジャラート州とラジャスタン州では、鞘をスパイシーなカレーを調理するのに使用する。細かく刻んだ柔らかいドラムスティックは、野菜料理やサラダに添えて使用されている。また、コリアンダーの代わりに、あるいは一緒に使用されている。一部の地域では、花を集めて、ベサンと共に調理してパコラを作っている。 モルディブでは、葉は乾燥した鰹節(モルディブ・フィッシュ)やタマネギ、乾燥した唐辛子と共に炒めたり、混ぜ合わせたりする。これはサンバルと同様に、ご飯とカレーと一緒に食べる。一部地域では、ワサビノキの葉や米を使ってスープが作られており、特に、ラマダン期間には、朝食に食べられている。また、オムレツの材料としても一般的である。鞘はマイルドなカレーを調理するのに使用されている。 インドとパキスタンのパンジャブ地方では、ソニャーナの花と呼んで、まず、茎から分離し、煮て、潰して、調理される。凝固させることは、特定の味や好きな料理を作るためにそのレシピの重要な要素である。 カンボジアでは、ダムラムと呼ぶワサビノキの葉を使用した、コルコ(混合野菜スープ)などの伝統的な料理もある。好まれている野菜なので、カンボジアでは伝統的に彼らの住居の近くでワサビノキを育てている。 タイでは緑の鞘や葉、花は、カレーや、炒め物、スープ、オムレツ、サラダなどの様々なタイ料理に使用されている。最も伝統的な料理の一つは、ドラムスティックと魚で作った酸味味のタイカレーである。 フィリピンでは、カムンガイ、マルンガイまたはマルンガイと呼び、一般的に葉を出汁に加えてシンプルなスープとする。葉はまた、典型的な伝統的な鶏肉料理チノラの材料として使われ、鶏肉出汁、青パパイアや他の野菜と共に調理される。またはウータンと呼ばれる野菜料理で使用することができる。葉はまた、オリーブオイルと塩で調理し、フィリピン料理で人気が高いペスト風のパスタソースとする。 モリンガのジュースは、レモンジュースと混ぜて飲んだり、アイスキャンデーを作るのにも利用される。 日本においても、モリンガを店名に掲げるカフェが開業したり、様々な料理や飲料、スイーツに混ぜやすい粉末の販売が行われたりして、注目されつつある。前述のようなビタミン、ミネラル類のほか食物繊維やポリフェノールの含有量が多いことから、いわゆる「スーパーフード」の一つと見なされている。
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