吹田スキーバス事故とは? わかりやすく解説

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吹田スキーバス事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 18:34 UTC 版)

ダイヤモンドバス」の記事における「吹田スキーバス事故」の解説

2007年2月18日早朝サン太陽トラベル主催で、あずみ野観光バスツアーバスとして運行していたスキーバスが大阪府吹田市津雲台大阪中央環状線走行中、中央分離帯にある大阪モノレール高架支柱激突添乗員として乗務し最前部の補助席座っていた社長三男当時16歳)が死亡運転手として乗務していた社長長男当時21歳)と乗客2人骨折などの重傷、他に乗客23人が打撲などの軽傷負った。 スキーバスは前夜長野県出発し大阪向かっていた。長野県内スキー場など6箇所回り乗客36人を乗せ事故当日早朝京都駅前で乗客11人を降車させ、JR大阪駅経由天王寺駅へ向かう途中で事故起こした事故車両含め4台のスキーバスを運行したが、運転手は7人であった事故起こした車両には、道路交通法義務付けられている交代要員同乗せず、運転手1人であった死亡した16歳三男アルバイトとして車掌業務に就いていた。長男運転手1人乗務となったため、スキー用具の積み下ろしなどを手伝わせるため乗務させた。当時高校生であった三男は「兄と大阪行ける」と喜んでいたという。 長男が「居眠り運転していた」と供述したことから原因過労運転とされた。大阪府警吹田警察署は翌2月19日バス会社社長らの自宅家宅捜索行って運行日誌や配車表を押収した任意聴取では、長男養老SA専務と運転を交代し草津PAで再び運転した」と供述したが、タコグラフには養老SAでの停車記録記録されていなかった。このため警察専務追及したところ「会社を守るため口裏合わせ依頼した」と供述し長男もこれを認めた事故前日までは2台のバス運転手4人で運行していたが、事故当日ツアーバス催行する旅行会社から増便強要され人員不足認識したまま運行し事故後に専務発覚恐れて長男口裏合わせ依頼していた。 府警同年5月14日社長当時39歳)と専務当時44歳)の夫妻と、長男道路交通法違反容疑逮捕した事故原因長男居眠り運転とされたが、府警取り調べにより、長男当時法定時間大幅に超えた過労状態で乗務していたことが判明1か月間の休日はわずか3日2月入ってからは休日がなかった。また労働基準法よるバス運転手法定拘束時間は4週間260時間のところ、長男拘束時間405時間達しており、当時はスキーバスシーズンで連日長野大阪の間を運転していたことがわかったこうした過重勤務経営者である両親命じていた他、18歳未満深夜業務に就かせていた。 調べ対し長男は「長野高速道路入ったときから疲れ感じ高速道路降りた後に油断からか居眠りしてしまった」と容疑認めたが、社長は「過労だったとは思っていない」と容疑否認したその後長男業務上過失致死傷及び道路交通法違反過労運転)、社長専務道路交通法違反過労運転下命)の罪で起訴された。大阪地方裁判所2007年9月6日長男懲役2年6か月執行猶予4年)の有罪判決下した。さらに大阪地裁は翌2008年1月25日社長に懲役1年執行猶予3年)、専務懲役10か月執行猶予3年)の有罪判決下した同社法人として罰金50万円乗客の安全を軽視した責任重く時間外労働恒常化休暇取れない状況隠蔽するため専務書類改竄行っていたことは悪質とされたが、旅行代理店からの強要もあり、すでに社会的制裁受けているとして執行猶予付き判決となった

※この「吹田スキーバス事故」の解説は、「ダイヤモンドバス」の解説の一部です。
「吹田スキーバス事故」を含む「ダイヤモンドバス」の記事については、「ダイヤモンドバス」の概要を参照ください。

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