吊るす物の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 07:53 UTC 版)
車(ご先祖様が生前、軽自動車か乗用車のどちらを自家用車として使っていたかで吊らされる車が異なる。軽自動車の場合はナンバープレートが黄色い車を吊るす、乗用車の場合はナンバープレートが白い車を吊るす。) 消防車 パトカー バス(ご先祖様が多い家はバスにする事が多い。) 飛行機 救急車は病人を運ぶ物であり、縁起が悪い為吊るすことはあまり無い。 地方や宗派によっては、お盆の期間中には、故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、「精霊馬」(しょうりょううま)と呼ばれるきゅうりやナスで作る動物を用意することがある。4本の麻幹あるいはマッチ棒、折った割り箸などを足に見立てて差し込み、馬、牛として仏壇まわりや精霊棚に供物とともに配する。きゅうりは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められている。 地方によっては「施餓鬼」(きこん または せがき)と呼ばれ、餓鬼道に陥った亡者を救ったり、餓鬼棚と呼ばれる棚を作って道ばたに倒れた人の霊を慰めたりするといった風習もこの頃に行われる。また、盆提灯と呼ばれる特別な提灯を仏壇の前に飾ったり、木組に和紙を貼り付けた灯篭を流す灯篭流しや、提灯を小船に乗せたようなものを川などに流す精霊流しを行う場合がある。特に長崎県長崎市の精霊船を曳き、市内を練り歩くのが有名。 特殊な例として岩手県盛岡市では供物を乗せた数メートル程度の小舟に火をつけて流す「舟っこ流し」が行われる。 お供え物も地方によって違いがあり、甲信越地方や東海地方では仏前に安倍川餅、北信地方(長野県北部)ではおやきをお供えする風習がある。長野県や新潟県の一部地域では、送り火、迎え火の時に独特の歌を口ずさむ習慣があるなど、受け継がれた地方独自の風習が見受けられる。 青森県などの一部地域では法界折(ほかいおり)と呼ばれる精進料理の折詰を墓前に供える風習がある。墓所を清めるために「あられ」と呼ばれる米とさいの目に刻んだ大根を混ぜたものを墓所に撒く風習もある。 長崎県では、盆の墓参りや精霊流しの際に手持ち花火や爆竹を撃つ風習がある。今では廃れた中国・福建の風習である「清道」(元は盆と正月に行われていたが、現在では正月すなわち春節のみ)が元になっていると言われる。特に長崎市ではその風習により、シーズンになると花火問屋等花火を扱う商店ではその需要の多さから沢山の花火を求める客で賑わう。 沖縄県では、旧暦でお盆が行われる。13日をウンケー(お迎え。宮古ではンカイ、八重山ではシキルヒー、ンカイピー)、14日をナカビもしくはナカヌヒ、15日をウークイ(お送り。宮古ではウフーユー、八重山ではウクルピー)と称し、この間先祖の霊を歓待する。また独特の風習や行事が伝えられる。代表的なものに、沖縄本島のエイサーや八重山列島のアンガマがある。また、ウークイでは先祖の霊があの世にて金銭面で苦労しないようにするためにウチカビ(打紙)と呼ばれる冥銭を燃やす風習もある。八重山では旧盆のことをソーロンと呼ぶ。
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