各界の反応とルターの対応とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 各界の反応とルターの対応の意味・解説 

各界の反応とルターの対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:19 UTC 版)

95か条の論題」の記事における「各界の反応とルターの対応」の解説

この結果としてルター言説大反響巻き起こした。しかし、純粋に学問的な討論呼びかけに過ぎないルターにとっては、これは予想外のことだった。しかし肝心神学者たちからはほとんど無視され格好になり、ルター望んだ学術的討論実現しなかった。 ルター名指し批判したドミニコ修道会だけは敏感に反応したルターには関係無いのだが、ドミニコ修道会には以前から敵がいて、自分たちは攻撃受けて迫害されていると考えていた。そこへ新たにルターという敵が増えたという格好になっており、深刻な事態だと受け止めたのである異端者は三週間のうちに火に投げ込まれて、入浴用の帽子被ってあの世行きだ。 — ヨハン・テッツェルルター提題について 1518年1月20日オーデル川フランクフルト開かれた修道士総会で、ドミニコ修道会士で異端審問官でもあるヨハン・テッツェルルター反発して贖宥認め論文発表しルター火刑にすべきだと気勢をあげた。 一方アウグスティヌス修道会では4月25日総会ルター演説した。この総会にはブツァーブレンツドイツ語版)も出席しており、ルター感銘受けた彼らはのちに宗教改革指導者となる。 当時の人々は、これを単なるドミニコ修道会アウグスティヌス修道会いつもの小競り合いだとみなして面白おかしく眺めていた。修道会そのものをよく思わない人々は、「修道会同士喧嘩」を煽り立て嘲笑し対立の火が燃え上がるのを愉快に見物していた。 ―たぶんまだ何にも御存知ないでしょうかザクセンヴィッテンベルク一派教皇権威反抗しようとしていますし、他の一派教皇贖宥弁護してます。修道士たちが両陣営をあげて戦うようにさせています。両方確乎たる修道会長は熱く激しく軽率にどなったり、吠えたり、涙を流したり、天に向かって訴えたりしていますし、そのほかに陣営ともに、何か書こう思い図書館走りこんでいく者がいます。人々提題反対提題や、推論条項売りさばいてます。……私は、彼らがたがいに殺しあってしまうだろう思います。 — 人文学者ウルリヒ・フォン・フッテン友人宛てた書簡の中で 一件妬み悪意から起ったというのは、ほぼ確かなことでしょうアウグスティヌス会士はドミニコ会士を妬んでおり、ドミニコ会士はアウグスティヌス会士を妬んでおり、両者フランシスコ会士を妬んでいるのです。 — アントワープ人文学者スペイン人文学者宛てた書簡の中で この間肝心神学者たちからほとんど反応なかったことに立腹したルターは、贖宥状売り手追撃するような小論贖宥恩恵とについての説教』を刊行した。「95ヵ条の論題」と大きく違うのは、これがドイツ語書かれということである。このことはこの『説教』が、「論題」のように学者向けのものではなく一般庶民向けに書かれたことを意味している。『説教』は20ヵ条に絞られていて、表現はより鮮明過激になっていた。この中でルターは、相手方を「聖書匂いかいだこともない中略)鈍い頭脳持ち主」と攻撃した。この『説教』は20種類上の版が作られたことがわかっている。

※この「各界の反応とルターの対応」の解説は、「95か条の論題」の解説の一部です。
「各界の反応とルターの対応」を含む「95か条の論題」の記事については、「95か条の論題」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「各界の反応とルターの対応」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「各界の反応とルターの対応」の関連用語

各界の反応とルターの対応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



各界の反応とルターの対応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの95か条の論題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS