只見川電源開発計画とは? わかりやすく解説

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只見川電源開発計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 14:09 UTC 版)

奥只見ダム」の記事における「只見川電源開発計画」の解説

尾瀬沼を源に阿賀野川に注ぐ只見川は、有数豪雪地帯でありかつその流域のほとんどを山地占めている。この為水量通年豊富で急流であることから、古くより水力発電適地として既に明治時代より電源開発計画為されていた。只見川総合的な電源開発1936年より実施された「第3次発電水力調査に基づき当時逓信省から発案され、その後日本発送電株式会社によって只見川から阿賀野川まで階段式にダム式発電所建設する計画進められるようになった。だが新潟県豊富な只見川利用したいとして「只見川分流案」を呈示、更に旧東京電燈母体とする日本発送電関東支社尾瀬沼ダム化(尾瀬原ダム計画)して利根川分水する「尾瀬分水案」を企画し調整がつかぬまま戦争により事業一時中断した。 戦後荒廃した国土復興するために電源開発重要性一段と高まったが、既に只見川では1947年に「只見川水力開発計画概要」が日本発送電によって纏められている。内容戦前の案と同様で只見川11か所、阿賀野川に6か所、伊南川に3か所、大津岐川に1か所の水力発電所ダム建設するものでありこの中で奥只見ダム堤高150.0m、総貯水容量580,000,000m3、認可出力385,000kWのダム式発電所として計画されている。この案での開発が行われると当時開発可能な発電水力推定1,960,000kWであり、東北地方当時計画されていた発電水力4分の3占め一大電源開発地帯となることから俄然只見川への注目集まった1951年、「国土総合開発法に基づき政府全国22地域を「総合開発特定地域」に指定しダム建設始めとする大規模な河川総合開発実施し地域治水経済産業農業発展図ろうとした。これが「特定地域総合開発計画」であり、只見川はその包蔵水力豊富さから当時電力不足が慢性的に続いていた首都圏への送電を図る為特定地域指定され、「只見特定地域総合開発計画事業一環として只見川電源開発事業」が動き出したのである1951年日本発送電過度経済力集中排除法により全国9電力会社分割・民営化され、只見川水力発電事業東北電力継承した一方電源開発さらなる促進を図るため国策での新規電力事業を行うことを目的に翌1952年電源開発促進法」が施行され国営企業である電源開発株式会社発足した1953年電源開発調整審議会において只見川電源開発事業における電源開発東北電力事業調整が行われ、奥只見ダム前沢ダム(後の大鳥ダム)・田子倉ダム滝ダム電源開発所管し、本名ダム残り全てのダム発電所に関して東北電力所管する事で調整付きこの中で奥只見ダム建設計画正式に決定された。 只見川田子倉湖奥只見湖尾瀬 奥只見ダム空撮

※この「只見川電源開発計画」の解説は、「奥只見ダム」の解説の一部です。
「只見川電源開発計画」を含む「奥只見ダム」の記事については、「奥只見ダム」の概要を参照ください。

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