電源開発事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:51 UTC 版)
犀川には、生坂村から長野市にかけて上流より順に生坂ダム・平ダム・水内ダム・笹平ダム・小田切ダムが建設されている。いずれも東京電力リニューアブルパワーが管理するダムである。これらはあくまでも発電専用ダムであり、洪水を防止する能力(治水)には期待できない。ダム完成後50年ほど経過するが、流域では何度か洪水災害に襲われている。長野市信州新町では洪水の原因が電力会社にあるとして、水内ダムの撤去を求める運動にまで発展したことがある。 東京電力リニューアブルパワーは犀川流域に多くの水力発電所を有する。犀川上流の梓川には奈川渡ダム・水殿ダム・稲核ダムが、支流の高瀬川には高瀬ダム・七倉ダムがあり、犀川流域に建設されたダム15基のうち10基は東京電力リニューアブルパワーが所有し管理する発電専用ダムである。残り5基は国土交通省北陸地方整備局が管理している大町ダム(高瀬川)と、長野県が管理している奈良井ダム(奈良井川)および裾花ダム・奥裾花ダム・湯の瀬ダム(裾花川)で、この5基は多目的ダムに分類される。ただし湯の瀬ダムは洪水調節機能を持たない利水(上水道・発電)を目的としたダムである。
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