只見ユネスコエコパーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 09:19 UTC 版)
只見ユネスコエコパークは、福島県西端、新潟県の県境近くに位置し只見町全域と桧枝岐村の一部にまたがる78032ヘクタールの生物圏保護地域で、原則立ち入りを禁止する「核心地域」、立ち入りが可能な「緩衝地域A」「緩衝地域B」、人が生活する「移行地域」にわけられる。 このうち、ブナの天然林400平方キロメートルは国内最大規模とされ、山間地の豪雪地帯が育んだ自然と文化が共存する地域が世界的に貴重と評価され、北海道・東北では初の指定となった。JR只見線にこれをデザインしたラッピング気動車や代行バスも運行されている。豪雪がもたらす厳しくも豊かな自然環境とそこに生きる人々がテーマであり、周囲は会津朝日岳、浅草岳など1000m級の山に囲まれているため、平地ですら3-5mもの積雪になる文字通りの豪雪地帯である。それゆえブナ林など落葉広葉樹がそだつ環境でありながら、地質的な要因と毎年繰り返される雪崩により基岩が露呈、急峻な雪食地形(アバランチェ-シュート)となり、それに適合したモザイク植生が生まれる。尾根づたいいにはキタゴヨウなどの針葉樹林、斜面にはミヤマナラなど、安定地にはブナ林、谷沿いにはトチノキ、サワグルミなどの渓畔林が成立している。この変化にとんだ植生構造によりクマタカ、イヌワシなどの猛禽類はじめ、ツキノワグマ、ニホンカモシカやニッコウイワナ、サンショウウオなどが高い密度で生育している。2014年(平成26年)6月指定。
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只見ユネスコエコパーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 08:22 UTC 版)
只見ユネスコエコパークは、福島県西端、新潟県の県境近くに位置し只見町全域と桧枝岐村の一部にまたがる78032ヘクタールの生物圏保護地域で、原則立ち入りを禁止する「核心地域」、立ち入りが可能な「緩衝地域A」「緩衝地域B」、人が生活する「移行地域」にわけられる。 このうち、ブナの天然林400平方キロメートルは国内最大規模とされ、山間地の豪雪地帯が育んだ自然と文化が共存する地域が世界的に貴重と評価され、北海道・東北では初の指定となった。JR只見線にこれをデザインしたラッピング気動車や代行バスも運行されている。テーマは、豪雪がもたらす厳しくも豊かな自然環境とそこに生きる人々であり、周囲は会津朝日岳、浅草岳など1000m級の山に囲まれているため、平地ですら3-5mもの積雪になる文字通りの豪雪地帯である。それゆえブナ林など落葉広葉樹がそだつ環境でありながら、地質的な要因と毎年繰り返される雪崩により基岩が露呈、急峻な雪食地形(アバランチェ-シュート)となり、それに適合したモザイク植生が生まれる。尾根づたいいにはキタゴヨウなどの針葉樹林、斜面にはミヤマナラなど、安定地にはブナ林、谷沿いにはトチノキ、サワグルミなどの渓畔林が成立している。この変化にとんだ植生構造によりクマタカ、イヌワシなどの猛禽類はじめ、ツキノワグマ、ニホンカモシカやニッコウイワナ、サンショウウオなどが高い密度で生育している。2014年(平成26年)6月指定。
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