古代ラパ・ヌイ語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 古代ラパ・ヌイ語の意味・解説 

古代ラパ・ヌイ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 17:17 UTC 版)

ラパ・ヌイ語」の記事における「古代ラパ・ヌイ語」の解説

ヨーロッパ人によって島の運命大きく変えられる以前の、今や絶滅した古代ラパ・ヌイ語についてわかっていることはほとんどない1770年に島を訪れたスペイン人覚え書きによると、94記録されている単語表現多くポリネシア語だったが、いくつか認識できない言語だったようである。そのスペイン人いかなる既知言語とも関係がないよう思える1から10までの数詞記録した (現代ラパ・ヌイ単語括弧書きで示す): cojàna (katahi) corena (karua) cogojù (katoru) quirote (kaha) majanà (karima) teùto (kaono) tejèa (kahitu) moroqui (kavau) vijoviri (kaiva) queromata-paùpaca quacaxixiva (kaangaahuru) この一覧は誤解を招くものであり、これらの単語数字とは全く関係ないとする研究もある。スペイン人西欧数字島民示し島民はその真の意味を理解しなかったが何らかの他の抽象概念なぞらえた推測される。たとえば、数字の8に対する"moroqui"は、実際に釣り餌使われる小さな"moroki"であった思われるなぜならば"8"は単純な描画見えるからである。この筆記との初期接触ロンゴロンゴ文字発明つながった可能性がある。 4年後にイギリス人タヒチ語通訳連れて島を訪れた。この通訳はいくつかのポリネシア語単語理解した (17個まで書き下された) が、島民一般的な会話はできなかった。しかしながら、このイギリス人数詞記録しており、今回それらはポリネシア語だった。ノルウェー探検家トール・ヘイエルダール2つ異な言語が島で話されゆっくりと融合していると推測した。 古代ラパ・ヌイ語は19世紀後半ペルー黒人奴隷解放され労働力不足に悩むペルー政府要請受けたアイルランド人のジョゼフ・バーンによって、太平洋諸島新たに奴隷狩りが行われた結果、ほとんど破壊された。ペルー人鉱山農園奴隷として働かされていた人々大多数1860年代病気と悪い待遇死んだ残り島民1870年代から1880年代に、使用人労働者として働くためフランス人強制連行された。タヒチマンガレヴァ島残された何百人ものイースター島民は、局地的な形態タヒチ語ピジン採用したマンガレヴァ島移民生き残りがほとんど見捨てられ故郷の島に帰ってきたとき、このタヒチ語ピジン現代ラパ・ヌイ語の基となった1935年-1969年の間イースター島暮らしたドイツ人宣教師Sebastian Englertは1948年彼のLa Tierra de Hotu Matu’aの中で部分的なラパ・ヌイ語-スペイン語辞典出版し、古い言語から残されたもの保存しよう試みた多く誤植にもかかわらず、この辞書は貴重である。なぜならば本物コーパス一部口伝一部実際会話からひかれたと思われる豊富な例を提供しているからである。 ロンゴロンゴ呼ばれる独自の (今まで解読されていない) イースター島文字は、古代ラパ・ヌイ語で書かれている推測されている。

※この「古代ラパ・ヌイ語」の解説は、「ラパ・ヌイ語」の解説の一部です。
「古代ラパ・ヌイ語」を含む「ラパ・ヌイ語」の記事については、「ラパ・ヌイ語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「古代ラパ・ヌイ語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「古代ラパ・ヌイ語」の関連用語

古代ラパ・ヌイ語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



古代ラパ・ヌイ語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのラパ・ヌイ語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS