レーガー:即興曲集
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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レーガー:即興曲集 | Improvisationen Op.18 | 作曲年: 1896年 出版年: 1902年 初版出版地/出版社: Augener |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | op.18-1 Allegretto con grazia | 1分00秒 | No Image |
2 | op.18-2 Andantino | 4分00秒 | No Image |
3 | op.18-3 Caprice (Allegro vivace) | 1分30秒 | No Image |
4 | op.18-4 Andante semplice | 3分00秒 | No Image |
5 | op.18-5 Moderato, ma marc | 5分00秒 | No Image |
6 | op.18-6 Allegretto con grazia | 3分00秒 | No Image |
7 | op.18-7 Vivace assai | 2分30秒 | No Image |
8 | op.18-8 Etude brilliante (Allegro con brio) | 5分30秒 | No Image |
シューベルト:即興曲集
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:即興曲集 | 4 Impromptus D 899 Op.90 | 作曲年: 1827?年 出版年: 1827年 初版出版地/出版社: Haslinger |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1番 ハ短調 c moll | 7分30秒 | |
2 | 第2番 変ホ長調 Es dur | 4分30秒 | |
3 | 第3番 変ト長調 Ges dur | 7分00秒 | |
4 | 第4番 変イ長調 As dur | 7分00秒 |
作品解説
シューベルト晩年の作品である。この頃の彼は、まるで人生の残り時間を知っているかのように精力的に作品を生み出した。同時期の作品には、重く暗い雰囲気をもつリート集《冬の旅》がある。実際、例えばこの即興曲集の第1番は、そのリズムと重々しい和音によって、葬送行進曲を想起させる。
シューベルトの作品では調設計の巧みさが際立っているが、この即興曲集も例外ではない。調と調の移行部分にも、また細部の一時的な借用和音にも、色彩的な変化の美しさが感じられる。
なお、「即興曲」というタイトルは、出版社のハスリンガーが与えたものである。
第1曲:アレグロ・モルト・モデラート、ハ短調、4/4拍子。
自由な変奏形式をとり、冒頭主題がさまざまな声部と調をさまよう。和声的な変化が絶妙な1曲である。
第2曲:アレグロ、変ホ長調、3/4拍子。
シューベルトの即興曲の中で最もポピュラーな1曲であろう。タイトルにふさわしい軽やかな三連符の流れをもつ。
第3曲:アンダンテ、変ト長調。4/2拍子。
調性、拍子ともにやや特異であり、初版ではト長調、2/2拍子に変更されてしまったほどである(その後、19世紀末の全集版で原典どおりに戻された)。非常に息の長い旋律が六連符の織り成す豊かな響きにのって歌われる。
第4曲:アレグレット、変イ長調、3/4拍子。
冒頭は同主短調の変イ短調で始まる。トリオ部分は嬰ハ短調つまり冒頭の下属調(異名同音)をとる。異名同音を利用した転調が、スムーズでありながらも印象的な進行をもたらしている。
シューベルト:即興曲集
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:即興曲集 | Impromptus D 935 Op.142 | 作曲年: 1827年 出版年: 1839年 初版出版地/出版社: Diabelli |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1番 ヘ短調 f moll | 10分00秒 | |
2 | 第2番 変イ長調 As dur | 7分30秒 | |
3 | 第3番 変ロ長調 B dur | 11分00秒 | |
4 | 第4番 ヘ短調 f moll | 6分30秒 |
作品解説
この即興曲集は、シューマン曰く、ヘ短調の4楽章制ソナタを思わせる。たしかに、ヘ短調の第1番に続いて、緩徐楽章としての第2番、変奏曲の第3番、そしてフィナーレの第4番と考えることもできる。しかし、シューベルト自身が4曲セットにこだわっていた形跡はない。
作品は、即興曲D899(op. 90)のすぐ後に作曲され、その続編を意図していたと考えられるが、出版は10年以上経ってからようやくディアベリ社から実現された。
第1曲:アレグロ・モデラート。ヘ短調、4/4拍子。
シューベルトはソナタ楽章のようだと言ったが、むしろ自由な形式で即興的な性格を存分に発揮している曲である。
第2曲:アレグレット。変イ長調、3/4拍子。
トリオを挟んだ3部形式。やさしく暖かい雰囲気が緩徐楽章を思わせる。
第3曲:アンダンテ。変ロ長調、2/2拍子。
変奏曲形式。主題と5つの変奏から成る。主題は自作の劇音楽「キュプロスの女王ロザムンデ」より転用。他に弦楽四重奏曲第13番にも使用されている。
第4曲:アレグロ、スケルツァンド。ヘ短調、3/8拍子。
まるでからかうような軽快なリズムで始まるが、中間部はそうしたスケルツァンドな雰囲気とは対照的に、大きくうねった音階が即興的に流れる。
ミハロヴィチ:即興曲集
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