調設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 20:02 UTC 版)
古くは、トリオの調は「メヌエットI」と同一の調か、もしくは主音を同じくする長調と短調の関係で対比を図られた。すなわち、「メヌエットI」が長調の場合、トリオは同調か同主短調、「メヌエットI」が短調の場合、トリオは同調か同主長調であった。後の時代では、トリオで並行調による長調と短調の関係で対比を図られた。すなわち、「メヌエットI」が長調の場合、トリオはVI度調の短調、「メヌエットI」が短調の場合、トリオはIII度調の長調となる。更に後には、並行調以外の近親調によって長調と短調の関係で対比を図られることもあるようになった。いずれの場合でも、トリオは「メヌエットI」と音楽的に異なる性格で対比を図られているのが一般的である。 「メヌエットI」とトリオの冒頭部、すなわちAまたはC部分の末尾は、属調に転じていることが殆どであり、それ以外の場合でも、主張の属和音によって半終止することが大半である。「メヌエットI」とトリオの中間部、すなわちBまたはD部分は、その前の部分の属調であったり、頻繁に調が変わるか同形反復であったり、もしくはそれ以外の特殊な効果を狙ったりして、最終的に主調に復帰するよう設計されている。
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