北の国から'89帰郷とは? わかりやすく解説

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北の国から '89帰郷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:32 UTC 版)

北の国から」の記事における「北の国から '89帰郷」の解説

1988年、秋。始発旭川定時制看護学校通い日中病院甲斐甲斐しく働く悩み多き日々の中で、初恋訪れた相手同じく始発乗っている浪人生勇次だった。ささやかなデート日々。しかし互い進学就職によって、別れが来ることは分かっていた。二人勇次故郷訪れ、悲しい現実抗うかのようにキスをする。勇次木に二人イニシャルを刻む。こらえきれず涙を流すさまざまな現実向き合いつつ戴帽式迎えたは、純に手紙を送るのだった。 純は、東京飲み込まれるような暮らしをしていた。髪を赤く染め、夜はバイク乗り回す同世代友人たちに追いつこうともがいていたのだ。昼間の仕事長続きせず、今は工場働いていた。ある日、純は職場友人・アカマンから、工場先輩水谷への借金沖縄家族病気のことを打ち明けられる家族を思う言葉が純の胸を刺す富良野を出る時のあの泥のついた一万円札二枚は、純のお守りになっていた。そんな純は、友人エリの兄のつてで400ccのバイク手に入れる。ところがそのバイク盗難車だったことから警察聴取を受ける。同じく事情聴取された水谷は、純への怒り隠さない気まずい工場更衣室。純は、お守り一万円札なくなっていることに気付き激しく動揺する。アカマンが「少し借りて水谷渡した」と告白するが、皆のロッカーを漁った純を水谷は純を殴打する一方的に殴られた純は、バールのようなものを手に、水谷殴り倒すのだった警察から戻った純を、雪子の夫・利彦が責める。「理由聞いてくれないの?」と繰り返す純は家を飛び出し、己の拳を激しく電柱打ち付けるのだった翌日、純は工場クビになった訪ねてきたのはエリだった。事情聞き水谷から一万円札取り返して来たのだ。使われたもう一枚探すため、店から店へと歩き回るエリの姿に、純は心を打たれる。暗い部屋戻り故郷を思う純。その富良野では、五郎に純の傷害事件の報が入っていた。五郎動揺抑えいつものようにを駅で迎え帰宅するが、誰もいないはずの小屋向かい足跡が。玄関入った五郎の目に飛び込んでくる脱ぎ捨てられジャンパー階段駆け上る五郎。そこには、拳を怪我した純が丸まって眠っていた。 目覚めた時、階下には歴代番長たちが揃っていた。純はたちまち捕まり頭を黒く染められる。嵐のように去っていく番長連を見送り、黒い髪をうれしそうに触る純。そして五郎が再び丸太小屋作り挑戦していることを知り作業現場へと向かう。何度も頭を下げる純を、五郎笑顔迎え入れるのだった不意に五郎が「恋をしているらしい」とうれしそうに言う。その後「あいつも来年ウチ出て行く」とも。しかし、それでも優しい父の表情二人は夜の列車恋人を見に行くが、一人だった。勇次との別れ決まったのだ。気丈に振る舞うだが、父からの温泉誘いに「行けないあの人が行っちゃうの」と答えるのが精いっぱいだった。その夜、純はに父の丸太小屋全員部屋があることを言う。そこでもは「その話されると私泣いちゃうから」と押し殺すように答えのだった勇次出発の日。プレゼントをそっとベンチに置く。浪人生勇次家族の手前、一人ベンチ駆け寄り包みを拾う。そして代わりに手紙を残す。こうして勇次去っていった。彼からの手紙には、故郷でのデート思い返すように見たという夢の話が書かれていた。帰宅した二階駆け上がり、声を殺して泣くのだったその夜、純は五郎風呂をくべながら、事件のことを告白していた。理由問われ大事なものをそいつに取られたから」と答える。「それは人を怪我さすほど、大事な物だったのか。なら、仕方がないじゃないか。男は誰だって、何と言われても闘わなきゃいかんときがある」。それが父の答えだった。そして富良野戻りたいとこぼす純に五郎巣立ち促すかのように優しくエールを送る飛び出してきたのは、その時だった。が持つラジオから流れてきたのは、札幌にいるれいからのリクエスト曲二人思い出の曲だった。純は急ぎ札幌に向かう。ついに二人再会し、かつてれいが語った天窓のある喫茶店へと行くのだった会話の中で、幼い頃思い出す。だらしない思っていた父の強さを、父が一人背負ってきたものを、思い返す。ふと、れいの手が純の傷に触れる。やがて二人だまって駅へと向かう。それが、正月出来事だった。 ――思い出酒場で語る五郎は、ひどく酔っていた。隣り合わせ観光客絡んでいく。東京にいる純のこと、死に別れた令子旭川移っていったのこと。その言葉自慢寂しさ交錯する。そんな五郎の姿に中畑は涙を堪えきれず、五郎を担ぐようにして店を出る。二人は、煙る路地を、もつれるように歩いて行った

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