加佐美神社とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 施設 > 寺社仏閣 > 郷社 > 加佐美神社の意味・解説 

加佐美神社

読み方:カサミジンジャ(kasamijinja)

別名 八幡様

教団 神社本庁

所在 岐阜県各務原市

祭神 加佐美大

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

加佐美神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 08:59 UTC 版)

加佐美神社
所在地 岐阜県各務原市蘇原古市場町5丁目1
位置 北緯35度25分21.50秒 東経136度51分55.12秒 / 北緯35.4226389度 東経136.8653111度 / 35.4226389; 136.8653111
主祭神 加佐美大神
蘇我倉山田石川麻呂
応神天皇
社格 式内社(小)
郷社
金幣社
創建 貞観6年(864年
例祭 10月14日15日
テンプレートを表示

加佐美神社(かさみじんじゃ)は、岐阜県各務原市蘇原古市場町にある神社

式内社である。元々は蘇原10カ村(伊吹・飛鳥・島崎野口・熊田・東島・坂井大島・宮代古市場)の総社であるが、現在は蘇原地区の総社とされている。旧社格は郷社。

各務原市内の金幣社五社のうちの一社である。

概略

864年貞観6年)、清和天皇により創建。かつてこの地を、蘇我倉山田石川麻呂などの蘇我氏が治めており、「蘇原」の地名は、蘇我氏の領有に由来するといわれている。蘇我倉山田石川麻呂が亡くなった後、曽原荘(現在の蘇原)の人々が蘇我倉山田石川麻呂を崇敬し、祭祀したのが始まりといわれており、神社自体は7世紀には存在した可能性がある。905年延喜5年)ころ、各務郡曽原荘古市場にあり八幡宮と呼ばれていたという。908年(延喜5年)には笠見明神と称されたという。

境内には阿弥陀堂、薬師堂があり、神仏習合の名残がある。かつては神宮寺として根本寺が存在したが、明治初期に廃仏毀釈で廃寺となっている。本殿(1687年建築)幣殿(1910年建築)拝殿(1746年建築)は国の登録有形文化財に登録されている[1][2][3][4][5][6][7]

蘇我氏とつながりが深く、周辺には蘇我石川麻呂の墳墓(伝蘇我倉山田石川麻呂の墓)や、山田寺跡(山田寺塔心礎)がある。

1975年(昭和50年)9月16日、岐阜県神社庁より金幣社に指定される[7]

参道は蘇原中央通りの一部に該当し、御旅所は参道沿いの蘇原古市場町二丁目にある。かつては参道には二の鳥居と三の鳥居があり、二の鳥居は蘇原中央通りとおがせ街道との交点、三の鳥居は蘇原中央通りと山田寺通りとの交点に存在したいわれている[8]

かつて加佐美神社には一之宮、二之宮、三之宮があり、一之宮は各務郡古市場村の神明神社(現・神明神社(蘇原古市場町))、二之宮は各務郡伊吹村の八坂神社(現・八坂神社蘇原伊吹町))、三之宮は各務郡野口村の熊野神社(1909年(明治42年)、神明神社蘇原野口町)に合祀)である[9]

神社の裏山にはかつて八幡山城があった。

祭神

  • 加佐美大神
    • 一説によると、かつては加佐美神社の北にある「加佐美山」自体が信仰の対象であったという。加佐美大神は加佐美山を神としたと推測される。
  • 蘇我倉山田石川麻呂
  • 応神天皇

境内社

その他

かつての加佐美神社の二の鳥居の礎石の一つを使用し、1980年(昭和55年)建立[10]
元は別の場所に設置されていたのを境内に移転。

主な神事[7]

  • 1月1日 - 歳旦祭・開運祈禱祭・交通安全祭
  • 2月節分 - 節分祭
  • 旧暦2月14日 - 秋葉祭
  • 2月20日 - 祈年祭・御鍬祭
  • 3月15日 - 住吉祭
  • 4月第一土曜日 - 奥之宮祭・水神祭
  • 7月最終日曜日 - 大祓神事
  • 10月15日以前の第二日曜日 - 例大祭
    • かつては毎年10月14日・15日に行われていた。花御輿がくりだされる。以前はけんか神輿が奉納されたが、事故により中止されている。
  • 11月15日 - 七五三祭
  • 11月23日 - 新穀感謝祭
  • 12月31日 - 除夜祭
  • 毎月1日・15日 - 月次祭

文化財

  • 木造狛犬
高さ約115cmの木製の狛犬江戸時代前期の製作と推測される。市指定文化財(1974年(昭和49年)6月26日)[11][7][12]
  • 加佐美神社獅子頭
延宝3年(1675年)各務郡野口村から寄進された木造の獅子頭。10月の例大祭の神幸行列では、獅子頭が神輿の行列を先導する。市指定文化財(1970年(昭和45年)3月23日)[11][7][13]

所在地

交通機関

脚注

  1. ^ 加佐美神社本殿”. 岐阜県. 2013年4月20日閲覧。
  2. ^ 加佐美神社本殿(文化遺産オンライン)
  3. ^ 加佐美神社幣殿”. 岐阜県. 2013年4月20日閲覧。
  4. ^ 加佐美神社幣殿(文化遺産オンライン)
  5. ^ 加佐美神社拝殿”. 岐阜県. 2013年4月20日閲覧。
  6. ^ 加佐美神社拝殿(文化遺産オンライン)
  7. ^ a b c d e f g h i 式内金幣社加佐美神社の栞
  8. ^ 各務原市 地区別景観計画 風景形成基準ガイドライン 重点風景地区3 加佐美神社地区” (PDF). 各務原市. 2025年2月26日閲覧。
  9. ^ 現地「加佐美神社「二の鳥居」の台石」解説板より
  10. ^ 現地解説板「加佐美神社庚申塔について」より
  11. ^ a b 市指定文化財”. 各務原市. 2025年3月4日閲覧。
  12. ^ 実は「狛犬」は片方だけ?優美な木造の彫刻”. 各務原市. 2025年3月4日閲覧。
  13. ^ 「おししさま」の伝承が伝わる地域の宝”. 各務原市. 2025年3月4日閲覧。

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「加佐美神社」の関連用語

加佐美神社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



加佐美神社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの加佐美神社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS