分類・産地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 18:04 UTC 版)
一般に茶(中国茶)は製法の違いにより青茶・緑茶・白茶・黄茶・黒茶・紅茶の6種類に分類される。この内、黒茶と紅茶が発酵茶であるが、紅茶とは発酵方法が異なる。黒茶の形状は大きく分けて、一部のプーアル茶や老青茶などに見られる茶葉そのままの形状である散茶と、茶葉を発酵させる前に圧縮して固めてある緊圧茶の2種類があり、多くの製品は緊圧茶として作られている。 中国雲南省西双版納傣族自治州 普洱茶 黒茶の中でも有名で多くの種類がある。「普洱」は集散地の地名による。 広西チワン族自治区六堡郷 六堡茶 高温高湿のトンネルなどで発酵。 四川省 唐磚茶 湖南省 茯磚茶などがある。 タイ北部、ミャンマー北部ラペソーと称する後発酵製法を経た茶を、食用にしている。 ミエンという後発酵製法による噛み茶も作られている。 日本でもわずかではあるが黒茶は製造されており、四国が主な生産地である。徳島県では「阿波番茶」と呼ばれた茶が黒茶であり、緑茶である番茶と全く製法が異なるため、現在では阿波晩茶と表記されるようになってきている。 高知県では「碁石茶」と呼ばれる物が作られており、これは文字通りに碁石状の形をしている。ただし、地元ではほとんど飲まれず、瀬戸内海の島々で作られる茶粥の材料として出荷される。希少品であり、予約生産にほぼ限られている。これは、18世紀から土佐藩の参勤交代の道が北山道に変更されたことで、土佐の大名行列が伊予国、讃岐国を通ることになり、それによって碁石茶を知った讃岐仁尾の商人が販売権を買って、瀬戸内海辺りに仁尾茶の名前で売りだしたことによる。近世中期には18人の仁尾商人が碁石茶を扱うようになった。。 愛媛県では石鎚黒茶が作られていたが生産者が1軒だけになり、地元の生活研究グループが技術を継承し商品化したものが天狗黒茶である。 富山県朝日町では、福井県から製法が伝わったバタバタ茶が作られ、富山県北部~新潟県糸魚川地方で飲まれている。福井県ではもう生産されていない。
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