刀姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 15:06 UTC 版)
全長87.26センチメートル(刃長67.87センチメートル+茎長19.39センチメートル)、反り2.42センチメートル。元幅3.2センチメートルに先幅2.24センチメートルと身幅は元先共に広く、鋒長は3.21センチメートルの猪首切先と鎌倉中期の姿かたちを表している。元重0.67センチメートルに先重0.45センチメートルと、重ねはやや薄目であるが堂々たる太刀姿である。造込(刀剣の形状)は鎬造りで、棟(刀身の背の部分)の形状は庵棟。茎は生ぶ無銘で雉子股形に先浅い刃上げ栗尻、鑢目は筋違いで目釘穴は三。地刃ともに冴え、福岡一文字中の第一級品である。 刀剣用語 解説文中の刀剣専門用語につき補足する。 「猪首鋒」(いくびきっさき)とは、身幅が広く、元幅と先幅の差が小さいのに切っ先が詰まっていて、猪の首のように見え豪壮なる形状の切っ先である。鎌倉中期の太刀の特色の一つ。 「鎬造り(しのぎづくり)」とは、刀身の中程に鎬筋を作り、横手筋を付けて峰部分を形成した、日本刀の典型的姿ともいえる形。日本刀#鋼の組合せにある画像を参照のこと。 「庵棟」(いおりむね)とは、刀身の背の部分が三角形のように尖っていること。 「生ぶ茎(うぶなかご)」とは、磨上などのされていない製作当初のままの茎。 「雉子股形」(きじももがた)とは、鳥の股に似ている茎の形状。平安時代から鎌倉時代の太刀にみられる。 「栗尻」とは、丸みを持った形状の茎尻で、一般的な形。 「鑢目」(やすりめ)とは、柄から茎が脱落しないように施されたやすり。 「筋違い」(すじかい)とは、鑢目が右下がりに急な傾斜で掛けられたもの。勝手下り鑢<筋違鑢<大筋違鑢の順で傾斜が急になる。
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刀姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 08:40 UTC 版)
刃長69.1センチメートル、反り2.1センチメートル、元幅3.1センチメートル、先幅2.4センチメートル、鋒長3.5センチメートル、茎長18.2センチメートル。切先は猪首鋒で身幅広く、磨り上げながら豪壮で、やや反り高な太刀姿である。造込(刀剣の形状)は鎬造りで、棟(刀身の背の部分)の形状は三角形のように尖っている庵棟。表裏に丸い棒樋を掻き流している。 茎は磨り上げで銘「吉房」は茎尻間際の場所にある。目釘穴は二つ、鑢目は勝手下がり、先の浅い栗尻。 刀剣用語の補足説明 本文で使用されている刀剣用語について補足する。 「猪首鋒」(いくびきっさき)とは、身幅が広く、元幅と先幅の差が小さいのに切先の長さが詰まっていて、猪の首のように見え豪壮な形状の切先である。鎌倉中期の太刀の特色の一つ。 「鎬造り(しのぎづくり)」とは、刀身の中程に鎬筋を作り、横手筋を付けて峰部分を形成した、日本刀の典型的姿ともいえる形。日本刀#鋼の組合せにある画像を参照のこと。 「庵棟」(いおりむね)とは、刀身の背の部分の断面形が三角形のように尖っていること。 「樋」(ひ)とは、刀身に沿って彫られた溝で、棒樋とはそれが一本で太目のもの。腰樋は腰付近から刀身の中央付近まで彫られた溝である。重量の軽減と、刃筋方向に加わる力を吸収して曲がりにくくすることが目的。 「掻き流し」とは、樋が(刀身の全長にわたって彫られず)途中まで彫られているもの)
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刀姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 05:15 UTC 版)
全長:98.8cm(刃長:78.5cm+茎長:20.3cm)、元幅:3.1cm、先幅:2.1cm、重ね:二分九厘(0.9cm)[要出典]、反り:3.4cmで腰反りが高い形、造込(刀剣の形状)は鎬造りで、棟(刀身の刃とは逆の背の部分)は庵棟。切先は長さの詰まった猪首切先。長大な堂々たる太刀姿で、刀身の先幅が細くなるほかの古青江派の太刀とはやや雰囲気が異なる。おそらく正治頃のこの刀が新身のように保存されていることは稀有で、出来も恒次作では一番である。 本文で使用されている刀剣用語について補足説明する(以下の節においても同様)。 「鎬造」(しのぎづくり)とは、刀身の中程に鎬筋を作り、横手筋を付けて切先部分を形成した、日本刀の典型的姿ともいえる形。日本刀#鋼の組合せにある画像を参照のこと。 「腰反りが高い」とは反りの形状の一つで、腰(茎に近いところ)のあたりで最も反る形状のこと。 「庵棟」(いおりむね)とは、棟(刀身の背の部分)の断面形が三角形のように尖っていること。
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刀姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:12 UTC 版)
全長89.99センチメートル(刃長70.6センチメートル+茎長19.39センチメートル)、元幅3.33センチメートルに先幅2.97センチメートルと身幅広く先幅張り、鋒長7.73センチメートルと大鋒であり、反り2.82センチメートルの先反の強い堂々たる姿である。造込(刀剣の形状)は鎬造りで鎬低く鎬幅狭く、重ねは薄い。棟(刀身の背の部分、峰や背とも)の形状は庵棟。表裏に棒樋をかき通している。姿は豪壮で、激しい乱刃を焼いた優作。 用語解説 「先反り」とは、物打ち(横手筋(切っ先の境目の線)から6センチメートル~9センチメートルほど下までの部分)で反りがさらに加わっている様子。地上での刀の運用を追求した結果室町・戦国時代の打刀に多く見られる。 「鎬造り(しのぎづくり)」とは、刀身の中程に鎬筋を作り、横手筋を付けて峰部分を形成した、日本刀の典型的姿ともいえる形。日本刀#鋼の組合せにある画像を参照のこと。 「庵棟」いおりむね)とは、刀身の背の部分が三角形のように尖っていること。 「樋」(ひ)とは、刀身に沿って彫られた溝で、棒樋とはそれが一本で幅が太目のもの。腰樋は腰付近から刀身の中央付近までの線である。重量の軽減と、刃筋方向に加わる力を吸収して曲がりにくくすることが目的。 「かき通す」とは、刀身に彫られた樋(溝)が茎の先まで続けて彫られていること。
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