鋼の組合せとは? わかりやすく解説

鋼の組合せ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:56 UTC 版)

日本刀」の記事における「鋼の組合せ」の解説

積沸かし 玉鋼銑鉄包丁3種類の下鍛えが済めば再び小槌叩いて鉄片にし、それぞれの鋼の配合適切になるように選んで1回目積沸かし同じく積み上げて溶かし固める。この段階で含有炭素量が異な心金しんがね)、棟金(むねがね)、刃金(はのかね)、側金(がわがね)の4種類の鋼に作り分けられる鍛錬(上鍛え心金で7回、棟金で9回、刃金では15回、側金では12程度折り返しが行なわれる叩き延ばした鋼を折り返しながら鍛錬重ねることで、硫黄などの不純物余分な炭素非金属介在物追い出し数千層にも及ぶ均質強靭な鋼へと仕上がっていく。 鍛接と沸延べ鍛え2回目積沸かし、上鍛えによって心金、棟金、刃金、側金の4種類の鋼が得られた後、棟金、心金刃金3層鍛接して厚さ20mm、幅40mm、長さ90mm程の材料が4個取れるくらいに打ち伸ばして4つ切り離す。これは「金」と呼ばれる。側金も加熱され長さ金の倍になるくらいに叩き伸ばされ中央から切り離されて、金と同じ長さの側金が2本作られる。 (四方鍛えの造込みでは、)側金、金、側金の順で重ねられ沸かして鍛接されて、厚さ15mm、幅30mm、長さ500-600mm程度打ち伸ばされる。「てこ」が切り離されて、刀の握り部分になる「(なかご)」が沸かされ鍛接される。 素延べ 刀の形に打ち延ばす「素延べ(すのべ)」を行い先端を3角に切り落とすそのままでは刃先側に棟金や心金現れるため、とがった先を背の側に打ち曲げて硬い刃金だけが刃の側に来るようにする。ここでの姿が最終的な日本刀完成形決めるため、慎重に小槌叩き形を整えていく。 火造り 刀身の棟は三角になるように叩いて、刃の側(平地)は薄くなるように叩き延ばす。の棟を叩いて丸み付け最後に鎬地(しのぎち)」を叩いて姿を整える。刀身全体あずき色まで低く加熱し除冷する。 空締め 冷えてから表面の黒い汚れ荒砥石で砥ぎ落とし平地鎬地小槌叩いて冷間加工行なう。棟と刃の直線修正して、銛(せん:銑とも)と呼ばれるを削る押切りの刃のような大振りの手押しかんなで凹凸を削る。この段階で「刃渡り」と「区(まち)」が定まる生砥ぎ かんなの削り跡を砥石で砥ぎ落とす「生砥ぎ(なまとぎ)」を行なうその後を含む藁灰油脂分を落とし乾燥させる

※この「鋼の組合せ」の解説は、「日本刀」の解説の一部です。
「鋼の組合せ」を含む「日本刀」の記事については、「日本刀」の概要を参照ください。

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