出自論争とは? わかりやすく解説

出自論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 15:51 UTC 版)

太祖 (高麗王)」の記事における「出自論争」の解説

王建の第2后妃荘和王后呉氏は、三国時代中国から帰化した貴族後裔であり、したがってその子第2代高麗恵宗中国人血を引いている事は公式に認められている。 中国人中国吉林省中国社会科学院歴史研究所の史長楽は、吉林省中国社会科学院隔月刊発行する歴史雑誌東北史地』2007年第3号において、933年後唐明宗王建送った冊封詔書などを根拠に、王建中国淮河流域から来た漢人末裔との説を唱えている。冊封詔書の「卿(王建)は長淮の茂族」という一節があり、史長楽は「長淮は淮河流域意味する言葉で、太祖王建本籍地中国であるため、高麗中国人建国した国」と述べている。また、冊封詔書のうち「朱蒙開国した地のよい縁起追ってその軍将になり、箕子作った蕃国形跡踏んで幸福と和楽を得る」という一節を、史長楽は「この言葉は、高麗中国出身統治者建てた国という意味」と述べている。その理由に「王建建国朱蒙開国箕子立国直接比喩したのは、朝鮮半島歴史二人続いてもう一人中国出身統治者生まれたという意味であるから」と述べている。後唐933年王瓊楊昭業の使者高麗派遣し王健高麗国王に冊封したが、『高麗史』には、王建と妻の氏の冊封調書冊封及び物品送った調書三軍国王冊封知らせ調書など四通調書記載されているが、妻の氏の冊封調書には「又詔曰卿長淮茂族漲海雄文武之才控玆土宇忠孝之節來化風」という節があり、長淮とは中国淮河或いは淮河流域のことであり、「漲海雄」とは海の彼方藩国諸侯という意味である。また、宋が成宗冊封した985年冊封調書にも「常安百濟之民、永茂長淮之族」と再度言及されており、これを根拠王建先祖中国淮河流域漢人後裔断定し中国淮河出身末裔である王建が、中国の海の向こう側諸侯である高麗建国したというものであるまた、王建冊封調書には「踵朱蒙啓土之禎爲彼君長履箕子之跡」という節があり、王建朝鮮の歴史のなかで、箕子朱蒙の後に続き中国支配者高麗建国したと解釈し高麗漢人末裔である王建建国し、箕子朝鮮高句麗続き中国朝鮮半島建国した三番目政権とした。また、中国の歴史学者の楊保隆中国社会科学院)は「高麗建国した王建中国名字」などの根拠から中国人であると主張している。 満州人倉山満は、高麗満州族韓族漢族のどの民族になるのかを完全に区切ることはできず、そもそもどの民族なのかは本人意識次第であることから政治的な結論ならざる得ず今さら王建DNA型鑑定不可能であるために、「王建ですが、出自不明」とする。そして、「大韓民国式見解では、もちろん自分たちの先祖としてのKorea民族として扱っていますが、これに対して中華人民共和国は、『高句麗は、我が東北部(つまり満州)の出身なのだから、漢民族である』と主張して」おり、あえて言うなら、王建満州人であり、高麗満州人朝鮮半島建国したというのが正解である旨述べている。

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出自論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 01:52 UTC 版)

函普」の記事における「出自論争」の解説

金史巻1世紀には以下の記述がある。 金之始祖函普,初從高麗來,年已六十餘矣。 — 金史巻一世紀 中国語版ウィキソースに本記事関連した原文あります金史/卷1 「金の始祖函普高麗からやって来て、年は既に60余歳であった」とあり、高麗から来たと記されている。これを根拠にして、韓国北朝鮮では「金は朝鮮民族起源国家」「金は朝鮮民族建てた国家」「女真起源高麗人だから女真建国した金と清は朝鮮の歴史」などと主張している人物多数いる。

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