保守派としての活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 08:34 UTC 版)
「キャンディス・オーウェンズ」の記事における「保守派としての活動」の解説
2017年頃から、オーウェンズは構造的人種差別、制度的不平等、アイデンティティ・ポリティクスなどのリベラル派のレトリックを批判し、保守系の言論界で名を知られるようになる。2017年に政治をテーマとした動画をYouTubeに投稿し始め、同年9月には、アメリカにおける黒人保守派の運動を推進することを目的に、Red Pill BlackというウェブサイトおよびYouTubeチャンネルを立ち上げた。PragerUのYouTubeチャンネルで「ザ・キャンディス・オーウェンズ・ショー」の司会を務めている。 2017年11月、ターニング・ポイントUSAという右派系非営利組織がオーウェンズをディレクターとして採用することを発表 (2019年5月に退任) 。 2018年4月、ツイートに「トランプ大統領は自由な世界のリーダーであると同時に、救世主でもあると心から信じている」と投稿。さらにカニエ・ウェストが「キャンディス・オーウェンズの考え方はいいね」とツイートし、大きな話題となる。5月、ドナルド・トランプ大統領がオーウェンズが「この国の政治に大きなインパクトを与えている」と発言。10月、イギリスのブレクジットをもじり、黒人は民主党を去るべきというキャンディスの主張を表す Blexit のロゴを「自分の親愛なる友人のカニエが制作したもの」として紹介した。しかしカニエは関与を否定。オーウェンズはブログで謝罪したが「私は一度もカニエがロゴをデザインしたとは言っていない」と主張した。カニエは自分が信じてもいない政治的メッセージを拡散するのに利用されていると不快感を表明した。BBC は アメリカの Blexit がどう歴史認識を取り間違えているのか検証した。 2019年3月15日にニュージーランドで51人を殺害した白人至上主義者 (クライストチャーチモスク銃乱射事件) は、その声明のなかで 「彼女の話を聞くたび、彼女の洞察力と物の見方に圧倒され、僕はどんどん暴力を信じていった」と言及していた。4月、ヘイトクライムと白人至上主義者に関する下院司法委員会での証言の中で、オーエンスは、共和党が南部での支持を拡大するために人種差別を利用したという南部戦略 (英語版) は「ありえない」「神話」であると主張したが、これは米史研究者らによって否定され、プリンストン大学のケビン・クルーゼはこの発言を「まったくナンセンス」だと批判した。 11月、フォックスに出演し、オーウェンズは自分が生きてきた中で、人種問題などまったくなかったと強調したが、これは2008年の人種差別から生徒を守らなかったと学校側を訴えた訴訟とその際の NAACP の支援を忘れているのではないかと話題になった。 2020年4月、オーウェンズは政界進出の意思があることを明らかにしたが、一方で大統領選挙の共和党党大会に呼ばれなかったことがネットの話題となった。6月、オーエンスは、ジョージ・ソロスがジョージ・フロイドの死の抗議者に資金提供していると主張したが、それはすぐに誤りである指摘とされた。その後まもなく、彼女はジョージ・フロイドを「黒人アメリカの壊れた文化」であり「恐ろしい人間」「彼が殉教者扱いされることは私をうんざりさせる」と語り、トランプ大統領がこれらの発言をリツイートし1億回近く再生された。 11月、ファッション誌『ヴォーグ』の表紙を飾ったハリー・スタイルズのドレス姿に対し「強靭な男性なしで生き残れる社会なんて存在しない」と、「男性が着実に女性化している」ことをマルクス主義と関連させてツイートしたことに対し、著名人が続々と批判の投稿をよせた。
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