今堀日吉神社文書とは? わかりやすく解説

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今堀日吉神社文書(九百四十七通)

主名称: 今堀日吉神社文書(九百四十七通)
指定番号 109
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 66
時代区分 鎌倉江戸
年代
検索年代
解説文:  滋賀県滋賀県八日市市南部旧今堀郷の鎮守日吉神社伝来した文書である。室町時代中心に鎌倉時代から江戸時代に至る文書含み原本としては弘安七年一二八四)十一月三十日山門衆議下知状が最も古い。本文書は、大正時代初期に『近江蒲生郡誌』が編纂された際に発見され三浦周行氏が利用され以後多く中世史研究者注目するところとなり、現在は台紙貼りにされて六十六冊に収められ滋賀大学経済学部附属史料館寄託されている。
 今堀郷は中世には山門領得保内の一小字であったがその中心をなし、ここに坂本日吉社摂社である十禅師社が勧請され、郷民によって宮座形成されていた。また、京や若狭伊勢通ず街道要衝にあたり保内商人中心地でもあった。そのために、本文書の大きな特徴は、座商人の実態解明する商業関係文書惣村形成に関する文書が他に類例見ないほど豊富に存することである。
 商業関係文書においては他郷との相論文書多く伝え応永三十四年(一四二七十二月十九日保内名主百姓目安案のごとく保内商人の座を中心とする特権内容具体的に示す史料や、その組織あり方について明らかにする室町時代末期保内今堀郷商人交名以下の文書多数含まれている。
 また、今堀郷内部の惣村形成に関する文書には売券寄進状の類、宮座関係文書土地帳簿類などがある。応永二十三年一四一六)十一月四日今堀惣神田納帳などの帳簿類は三十点程を存し売券寄進状南北朝時代から室町時代末期まで二百点以上がまとまっている。これらは中世村落構造時代をおって解明する上で重要な史料となっている。このほか、地縁共同体内部規範を示す掟類も多数存していて注目される
 以上のように、本文書は近江の今堀郷における歴史通して中世商業史及び村落史上多く問題明らかにし、価値が高い。



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