乗降方式・普通旅客運賃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 17:34 UTC 版)
「大阪市営バス」の記事における「乗降方式・普通旅客運賃」の解説
乗降方式は後乗り前降り(旧赤バス用車両は乗降口併用で前側一箇所)。一般バスの運賃は、乗車距離にかかわらず1乗車大人210円均一。小児(小学生以下)は110円。1歳以上小学生就学前の幼児は、運賃を支払う人1名につき、2名まで無料、3名以上は小児運賃を支払う。1歳未満の乳児は無料。 2014年4月1日よりバス-バスの乗継およびバス-地下鉄の乗継は各種カード乗車券(PiTaPa・ICOCAなどのICカード、レインボーカードなどのスルッとKANSAIカード、回数カード)利用時に限り適用され、現金利用および紙回数券利用(バス-バス乗継のみ)による乗継制度は廃止された。 バスの乗り継ぎに関しては、乗り継ぎ前のバス下車から乗り継ぎ後のバス下車までが90分以内であれば1回は無料で乗り継ぎができる。これは1974年に当時画期的であり、2002年の再編まで行われていたゾーンバス乗り継ぎ制度(幹線←→支線)の名残とも言える。 バスと地下鉄とを乗り継ぐ際には、乗り継いだ側の運賃額から100円が差し引かれる。(バス→地下鉄では地下鉄側から100円引き、地下鉄→バスではバス側から100円引き) 各種カード乗車券利用時には同一カードで乗車した場合に正当かつ有効な乗継方法であれば自動的に乗継処理または乗継運賃が適用される。 バス同士の乗り継ぎと地下鉄乗り継ぎを組み合わせた利用(例・バス→バス→地下鉄、地下鉄→バス→バス等)もできる。 ただし以下の利用方法では乗継扱いとはならない。小児が大人用カードを使用するなど異なる種類のカード利用の場合 1枚のカードで複数人分を支払う場合 カードの残額不足時等に不足分を現金で支払う場合 乗り継ぎ途中に他の交通機関を利用した場合(バス→他交通機関→地下鉄など) なお、大阪市交通局では、バス利用の対価として支払う金銭等のことを「運賃」と呼ばずに「(乗車)料金」という表現で統一していたが、2018年4月1日からの民営化後は『普通運賃』に改められた。 同局の料金収納機(他事業者で言う運賃箱)は、近畿地方のバス事業者としては少数派である「つり銭式」を採用しているため、事前に両替をする必要はない。従って、原則として「料金は1人ずつ」支払う必要があり、降車ドアが開いた時に、「料金はお一人ずつお願いいたします。」と料金収納機から合成音声でアナウンスされる。小児1人での利用でつり銭が必要な場合や、複数人員の運賃を一度に支払う場合は、運転士に申し出ることにより、運転士の機器操作で合計運賃が表示されるので、その後運賃を投入する。たとえば大人5人分をまとめて支払う場合、千円札1枚を使ったまとめ払いも可能である。この場合、千円札は硬貨投入部ではなく紙幣挿入部に挿入する。なお、大阪市内でも路線バスを運行する阪急バス、近鉄バスのほか、京都市営バス、神戸市バスなど、近隣の事業者の多くは(自動計数運賃箱や均一運賃を採用していても)両替方式である。 大阪市外に発着する路線でも、大阪市内と同様、運賃は大人210円均一である。南海バスの堺市内均一区間の運賃は220円で、大阪市営バスと併走する区間でも同じであり、一方、大阪市バスは南海バスの堺市内均一区間相当部のみを利用しても210円均一であるため、この区間では運行事業者によって運賃が異なる。
※この「乗降方式・普通旅客運賃」の解説は、「大阪市営バス」の解説の一部です。
「乗降方式・普通旅客運賃」を含む「大阪市営バス」の記事については、「大阪市営バス」の概要を参照ください。
- 乗降方式・普通旅客運賃のページへのリンク