主砲・その他
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「ウースター級軽巡洋艦」の記事における「主砲・その他」の解説
主砲は前述の通り、47口径6インチ両用砲Mk16である。これは6インチ砲として初めて対空・対水上射撃の両立が可能となった自動砲で、合衆国艦艇で唯一この砲が搭載された本級は連装砲塔で6基12門装備した。在来型合衆国軽巡に対空用として装備されてきた38口径5インチ両用砲のような副砲は無く、12門の6インチ主砲がそのまま両用砲として使用できる事は射撃指揮の単純化に大きく寄与した。一番艦ウースターの就役時には3インチ砲は装備されておらず、試験航海時には6基の20ミリ機銃座のみが装備された。 1949年初頭、フィラデルフィア海軍造船所でようやくウースターに50口径3インチ両用砲Mk33/34が搭載された。これに伴い、20ミリ機銃座は撤去された。第二次大戦中の日本軍の特攻対策として、能力不足が指摘されたボフォース 40mm機関砲の代替を目的に開発されたこの3インチ砲は中射程での防空を担当し、毎分約45発の発射速度を誇る新型速射砲である。ウースター級はこの連装タイプであるMk33を左右両舷にそれぞれ5基、艦首に1基搭載、更に単装タイプのMk34を艦尾のバルジ両舷に1基ずつ装備し、合計で連装11基単装2基24門の3インチ砲を備えていた。
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主砲・その他
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「CL-154級軽巡洋艦」の記事における「主砲・その他」の解説
主砲は前述の通り、Mk16 5インチ54口径砲の連装両用砲である。これは、アメリカ海軍艦艇に広く両用砲として普及したMk 12 5インチ砲の後継として開発された砲であった。配置は、前後に3基ずつで、重心降下のため一部の砲塔を同一甲板レベルに置いたジュノー級とは異なり、アトランタ級と同様の完全な背負い式に戻る予定であった。設計途中の案では、砲塔増設の要求があり、アトランタ級第1グループ同様に舷側に主砲を設置する案等もあったが、最終的に見送られた。ただし、本級に採用される予定であった連装砲架は、詳細設計が進んでおらず、性能や重量、砲の機構の信頼性等、多くが不確定な状態であった。そのため、実際に完成した場合には、トラブルを抱えた可能性がある。一方、装備局は、省力化及び高度に自動化された砲架の開発を約束していたが、本級には間に合わなかった。機銃は、ボフォース40mm及びエリコン20mmの搭載を予定していたが、戦後に実際に竣工した際には、他の艦同様、76mm50口径砲をボフォース機銃の代わりに搭載した可能性が高い。魚雷兵装については、途中まで、アトランタ級巡洋艦同様、左右に魚雷発射管(4連装または5連装)の搭載が検討されており、Mk17新型魚雷(過酸化水素使用)の採用も併せて検討されていた。最終的には、キング提督からの速力35ノット達成と主砲の搭載数確保の強い優先順位指定があり、速力確保のための重量軽減のため、魚雷の搭載は断念された。フォレスタル長官指示の再設計時には、40mm機銃等の代わりに、新型の76mm70口径砲連装7基の搭載が検討されていた。ただし、同砲は、実際には非常に大型で重い、かつ構造的に複雑で問題の多い砲として完成したため、本砲搭載時には多くの問題を抱えた可能性が高かった。
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