中塚一碧樓とは? わかりやすく解説

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なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】

読み方:なかつかいっぺきろう

[1887〜1946俳人岡山生まれ本名、直三。河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の新傾向俳句中心作家。「海紅創刊加わり、のち主宰句集はかぐら」「多摩川」など。


中塚一碧楼


中塚一碧樓

中塚一碧樓の俳句

くろちりめんひんやりすあかがねひばち
ここに死ぬる雪を掻いてゐる
わたくしのあばらへ蔓草がのびてくる
凍夜この山より山と山とかさなりてあり
千鳥鳴く夜かな凍てし女の手
夜の菜の花の匂ひ立つ君を帰さじ
山に雪山の根がずっと張ってゐるでもあらう
我死ぬ家柿の木ありて花野見ゆ
明易き腕ふと潮匂ひある
春の夕靄立つ二つの橋を二つ渡った
春の宵やわびしきものに人体図
病めば蒲団のそと冬海の青きを覚え
能登が突き出て日のてりながら秋の海
草いきれ女人ゆたかな乳房を持てり
草青々牛は去り
魴鮄一匹の顔と向きあひてまとも
 

中塚一碧楼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 01:33 UTC 版)

中塚一碧楼(なかつか いっぺきろう、1887年明治20年)9月24日[1] - 1946年昭和21年)12月31日[1])は、日本俳人。本名・直三(なおぞう)[1]俳号は他に一碧(いっぺき)。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 監修 加藤楸邨大谷篤蔵井本農一、編集 尾形仂草間時彦島津忠夫大岡信森川昭『俳文学大辞典』角川書店、1996年3月、631頁。 
  2. ^ 日野百草「戦前の自由律における社会性俳句」『橋本夢道の獄中句・戦中日記』290頁。
  3. ^ 田島和生『新興俳人の群像 「京大俳句」の光と影』210頁。
  4. ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年)234頁


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