不時着
不時着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 09:46 UTC 版)
「エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件」の記事における「不時着」の解説
燃料が切れた961便は、インド洋に浮かぶ島国コモロの空港に着陸しようとしたが、エンジンは停止したため、グライダー状態で高度を落としながら航行した。機長は一度は空港を確認したものの、犯人と争った際に位置を見失い、そのため海上に不時着水せざるを得なくなった。数分後、アミンの協力によって副操縦士がコックピットに戻って来たが、機体はラムエア・タービンが起動していたものの一部の油圧システムが動かず、高揚力装置の一部が作動しなかった。そのため機体は175ノット以上(毎時324キロ以上)で着水する必要があったが、高度と速度の調整が間に合わなかったため10度ほど左にバンクした状態で着水した。 機体が傾いたまま海面に突っ込んだこととエンジンが翼の下に付いていたことにより衝撃が瞬間的に加わり、機体は4つに分解して機内に海水が流入した。また、不時着水前に機内放送が行われたが、パニック状態の乗客が着水前に救命胴衣を膨らませたことが脱出の妨げとなり死者を増やすこととなった。961便の機体はバラバラになった後、機体後部以外の胴体部分が急速に沈没した。 961便の着水に際し、近くの海水浴場に多くの目撃者がいた。墜落の場面は観光客のビデオカメラに収められている。すぐさま救助活動が始まったが、乗客乗員175名のうち123名が死亡し、機長・副操縦士を含む52名が負傷した。アミンや犯人たちもこの際に死亡した。
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