不幸の6人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:50 UTC 版)
誠のことを身近に思っていたが、彼の自殺によって不幸になってしまった6人(5人と1匹)。計5周のループで、6人全員が救われた。 日向 あかり(ひなた あかり) 写真部所属。心優しく温和な性格をした誠の同級生で、いじめられていた彼のことを密かに気にしていた。一方、その誠を騙して虜にしているエリカに深い憎しみを抱いている。詳細は#日向あかりを参照。 夜野 あつ子(やの あつこ) 誠のクラスメイト。周囲には「アッコ」と呼ばれている。誠のいじめに関しては見て見ぬフリをしてきたが、彼の自殺に大きな罪悪感を抱いていた。自殺した誠を嘲笑するエリカ達に対し、「見て見ぬフリをしてきた自分達も悪いのでは?」と語ったために、自身が新たないじめのターゲットにされる運命だった。 エリカにいじめられていたところをあかりに救われたのがきっかけで、彼女との間に友情が芽生えた。後にサンタに呼ばれて草薙と不和の乱闘の現場に駆けつけた際、不和に対して誠のいじめと自殺に罪悪感を抱いていたことを告白、いじめの事実は自白するように勧める。 誠の蘇生後、誠のことを気にかけており、エリカを助けに行った誠と連絡を取り、不和の本性を全校生徒に聞かせた。 サンタ 裏山の子犬。不和達にいじめられていた誠を助けて以来、誠に密かに可愛がられていたが、不和の仲間の松井(後述)に金属バットで殴り殺される運命だった。 松井に殴殺されかけたところを駆け付けた誠に庇われ、彼の秘策で保健所の職員に松井がサンタをいじめているところを発見させることで救われた。 自殺して霊の存在となった誠を唯一認識できる存在で、誠に諭された時は涙を流していた。誠に助けられてからは一時的に彼と行動を共にし、彼を助けるべく、草薙やあつ子に助けを求めた。最終的には草薙に懐き、彼が飼い主になったことで正式に救われた。 草薙 大護(くさなぎ だいご) 取り立て屋。誠とは高校1年の頃、「仮面チチダー」をきっかけに仲良くなった唯一無二の親友だったが、不和の策略で実家がヤクザの家系である家庭事情を理由に退学になってしまう。退学になったその後、誠の住むアパートの隣室に借金の取り立てに訪れる取り立て屋になり、誠とはそのまま疎遠になったと思われていたが、誠から時折声をかけられており、彼自身も密かに誠のことを気にしていた。 誠の自殺を知った後、彼の自殺に深い罪悪感を抱き、高校に殴り込んで誠を自殺に追い込んだ不和に鉄拳制裁を加えるが、不和の口車に乗せられた教師達によって無実の罪で処罰を受ける運命だった。 不和を探していたところ、サンタに呼ばれて不和の仲間の竹原と梅田(後述)に殺されかけた近所の子供を救い出し、彼に誠の面影を重ね合わせる。最終的にはサンタに懐かれ、飼い主になった。 最後のループで誠の自殺を悔やむ七瀬校長の前に姿を現し、誠の自殺はいじめが原因だったことを伝え、叱咤する。 近所の子供(本名不明) 誠の近所に住む少年。勝ち気な性格で、いじめから逃げようとして学校をサボる誠によく話しかけてきた。水鉄砲をよく持ち歩いており、誠に対して使っていた。 誠の死後、いじめの事実を告白しようと高校を訪れ、不和の仲間の梅田(後述)が落とした不和の携帯を拾い、それを証拠にいじめの事実を打ち明けようとするが、竹原と梅田に下駄箱の下敷きにされて殺される運命だった。だが、誠や駆けつけた草薙に助けられ、自分を命懸けで守ってくれた草薙に懐いた。 ザック / 七瀬校長(ななせ-) SNS友達。その素性は謎に包まれているが、誠とはSNSを通じて仲が良く、よく誠を気にかけてくれた優しい人物。 その正体は、誠の通う高校の校長にして、誠の父親。下の名前は不明。 誠の前では冷淡で厳しい態度を見せていたが、実は心の中では何よりも息子の誠を大切に思っており、息子の死後、集会直前で職員一同に遺書を遺し、校長室で涙を流しながら首吊り自殺をする運命だった。 最後のループにおいて、集会直前に遺書を遺し、後追い自殺しようとしていたが、誠の呼び掛けでこれまで息子に冷たくしてきたことを後悔していたと話し始め、そこに姿を見せた草薙から誠がいじめられていた事実を伝えられる。最終的に父親として息子への対応の間違いや「いじめはもみ消せばいい」という考え方が誠にいじめの相談をできなくさせていたと考えを改め、校内のいじめと戦う決意をし、自殺することをやめた。 誠の蘇生後、これまでの息子への対応を改め、少しずつ良好な関係を築いている。
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