ロンドン協議会とソンヴィリエ通達とは? わかりやすく解説

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ロンドン協議会とソンヴィリエ通達

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:34 UTC 版)

第一インターナショナル」の記事における「ロンドン協議会とソンヴィリエ通達」の解説

パリ・コミューン崩壊後IWA対す逆風強まっていった。IWA各国政府からテロ組織として見なされ、会員となった個人・団体監視対象となっていく。1871年フランス政府IWA加入犯罪とする法令発布した加えて、この法律コミューン亡命戦士たち引き渡し要求していた。ドイツではベーベルリープクネヒト逮捕され、二年の禁固刑宣告された。このようにマルクス指導者逮捕され指導部失ったため、IWA内部での対立高まっていく。各国でも状況悪化辿りアメリカでは全国労働総同盟勢力失いイギリスでは分派著し状況に陥っていた。 バクーニン一派パリ・コミューン革命に関する独自の見解提示しマルクス主義対抗しようとしていた。すなわち、革命とは自然発生するもので、下層民衆による蜂起による権力転覆廃止本来の姿であると見なしのであるパリ・コミューンマルクス社会主義国家像の形成促す一方で、その闘争アナーキズム宣伝活用されのであるフランスプルードン主義ブランキ主義勢力を失うのにしたがってバクーニン主義勢い強めていった。 マルクスバクーニンは、1864年11月3日ロンドン友好的に会見して以来顔を合わせることがなかったが、年々その対立深まっていた。思想的にも政治的にライヴァル関係にあった1871年9月17日から23日ロンドンにおいて、17名の中央評議会委員マルクス、エンゲルスらをはじめとする23人の主席者で臨時会議が開かれたロンドン協議会での主たる討議内容は、IWA内部バクーニン勢力アナーキズム思想とりわけ、「政治不参加主義」の駆逐であった労働者政党組織化前提とした政治運動必要性再度唱えられた。 協議会布告発し、以下の三点確認された。労働者階級支配階級権力対抗するには、旧来の政党とは異な独立した労働者党が必要であること。社会革命とその終局目標階級廃止―との勝利を確保するために不可欠であること。労働組合をはじめ経済闘争のための組織団結政治闘争梃子にするべきこと。以上の観点から「その経済運動とその政治活動とは切り離せないように結びついていることにインターナショナル会員注意を促すということ確認された。また、バクーニンとその支持者であるスイスジュラ連合英語版に関する報告なされたほか、選挙でのドイツ社会民主労働者党勝利が祝された。バクーニン一派追放会議眼目になっていた。これに対して1871年12月バクーニンマルクス派に応酬すべく大会即時招集要求しマルクス牛耳る中央評議会専制非難する『ソンヴィリエ通達』という文書あらゆる国の支部会送った

※この「ロンドン協議会とソンヴィリエ通達」の解説は、「第一インターナショナル」の解説の一部です。
「ロンドン協議会とソンヴィリエ通達」を含む「第一インターナショナル」の記事については、「第一インターナショナル」の概要を参照ください。

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