レッド・パワーによるインディアン運動とは? わかりやすく解説

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レッド・パワーによるインディアン運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 19:20 UTC 版)

ネイティブ・アメリカン」の記事における「レッド・パワーによるインディアン運動」の解説

かつて合衆国連邦インディアンとの間では保留地始め371上る権利を巡る条約結ばれてきたが、これはまったないがしろにされ続けてきた。そもそも1879年ポンカ族のスタンディング・ベアー(Standing Bear酋長と、オマハ族のスゼットとスーザンのラ・フレスカ姉妹が、最高裁部族強制移住違法判決勝ち取るまで、インディアン人間として認められていなかった。この判決初めて、最高裁は「インディアン人間である」との文言判決文書き添えてこれを認めたのである。この百年余りインディアン差別廃止自治権および権利回復を果たすため、さまざまな個人・団体政治活動行い、これを是正させようとしてきた。 最初期組織だった活動では、1911年オナイダ族の環境保護運動家ローラ・コーネリアス(Laura Cornelius)や、オマハ族のラ・フレスカ姉妹といった、東部欧米式の教育受けたエリートたちが起こしたアメリカ・インディアン協会」がある。彼女らは「国際的インディアンの日(ナショナル・インディアン・デー)」を作り10月12日の「コロンブス・デーコロンブスアメリカ「発見」記念日)」に対抗して、「インディアン白人アメリカ発見した日!」というスローガン掲げた1944年には、第二次大戦におけるインディアン貢献下の影響力バックに、ワシントンD.C.本部を持つ「アメリカ・インディアン国民会議団(NCAI))」が結成され圧力団体として各部族から代表者送り込み、「大声吼えまくる赤い番犬」と呼ばれた。 彼らは伝統衣装ではなく洋装し、欧米文化の中から運動したため、主流アメリカ人からも支持集めた。しかし、若い世代インディアンからは「白人キリスト教化されたハイアワサポカホンタストント」と揶揄され、支持共感得られなかった。 これを踏まえ1961年シカゴで、スー族のヴァイン・デロリア(Vine Deloria, Jr.)、ウォーカーリバー・パイユート族のメル・トムMelvin Thom)、ポンカ族のクライド・ウォーリアーClyde Warrior)、ビル・ペンソニュー(William Pensoneau)、ナバホ・カイオワ族のジョン・ベリンドといった、大学教育受けた若い世代中心に、「全米インディアン若者会議(NIYC/The National Indian Youth Council)」が結成された。彼らは「若い世代声を上げるべきだ」と唱え、「インディアン人権宣言」を起草し発表した。これは「AIM」の前身ともいうべき組織であり、指導者達はのちにAIM合流したキング牧師インディアン団体NIYCに声をかけ、団体公民権運動一部に関わっていくようになった。 また1960年代から1970年代掛けて黒人たちによる公民権運動の盛り上がりブラック・パワー)があり、これに呼応して同時期に興ったこれらのインディアン権利回復要求運動は「レッド・パワー運動」と呼ばれ注目集めた黒人インディアン運動の方向性の違いを表すものとして、シビル・マーチに参加することについては、インディアン団体消極的、否定的だった点があげられる全米インディアン若者会議は、のちに下記北東部漁業権運動率い、「アメリカ・インディアン・サバイバル学校協会」の創設者となるアシニボイン族ハンク・アダムスHank Adams)を輩出。とくに当時適用決まったインディアン対す狩猟漁業権利剥奪法に抗議しワシントン州あちこちで「違法にを獲ってみせる「フィッシュ・イン(fish-ins)」抗議行動注目された。

※この「レッド・パワーによるインディアン運動」の解説は、「ネイティブ・アメリカン」の解説の一部です。
「レッド・パワーによるインディアン運動」を含む「ネイティブ・アメリカン」の記事については、「ネイティブ・アメリカン」の概要を参照ください。

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