モ800形への編入から退役まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/10 15:26 UTC 版)
「名鉄3500系電車 (初代)」の記事における「モ800形への編入から退役まで」の解説
6000系など新型車両の導入に伴うAL車の代替進行に伴って、ク2501・ク2503が編成相手であったモ800形808・モ830形831とともに1979年(昭和54年)11月30日付で除籍され、3500系(初代)に属する車両の淘汰が開始された。その後はモ3501-ク3653の編成が同年12月5日付で、ク2502が編成相手のモ830形832とともに1980年(昭和55年)3月1日付でそれぞれ廃車となり、ク2502の除籍をもってク2500形は形式消滅した。 同時期には3880系(元東急3700系)の廃車も並行して実施されていたが、3両固定編成の同系列の淘汰に伴って奇数両数の編成を組成可能な車両が不足をきたし、また支線区における閑散時運用に充当する目的から、単行運転が可能な車両の導入が求められた。そのため、1981年(昭和56年)8月から同年9月にかけて、元来両運転台構造で片運転台化後も運転室を存置していたモ3500形3502・3503・3505が再び運転機器を整備して両運転台構造に改造され、同時にモ800形に編入されてモ812 - モ814と記号番号を改めた。 改番対照 モ3502 → モ812 モ3503 → モ813 モ3505 → モ814 両運転台化改造に際しては、再整備された側の妻面を全車とも高運転台構造で統一し、改造以前は原形の低運転台仕様のまま存置されていたモ812(元モ3502)は、既存の運転台側妻面についても高運転台化改造が施工された。また、モ814(元モ3505)は既存の運転台側妻面を含めて前照灯が埋込形からステーを介して取り付ける取付形に改められた。 なお、モ3502・モ3503・モ3505の両運転台化改造に伴って、従来編成を組成したク2654・ク2655は1981年(昭和56年)7月27日付で除籍され、また同3両のモ800形への編入に伴ってモ3500形は形式消滅した。 その後、旧型車の代替進行に伴ってモ3560形3561が1987年(昭和62年)3月31日付で、ク2650形2651・2652が編成相手のモ3650形3651・3652とともに1988年(昭和63年)1月12日付でそれぞれ除籍され、両形式とも形式消滅した。一方、モ800形へ編入されたモ812 - モ814(元モ3502・モ3503・モ3505)は両運転台構造の特性を生かし、主に3400系や7300系の増結用車両として運用を継続したが、1989年(平成元年)7月28日付でモ813・モ814が除籍され、以降はモ812のみが残存した。 最後まで残存したモ812についても、3500系(2代)の増備に伴って1996年(平成8年)3月20日限りで運用を離脱して新川工場へ回送され、同所にて留置された。これは当時新川工場の各種業務を請け負った名鉄住商工業がモ812を事業用車として運用する計画があったためとされるが、結局翌1997年(平成9年)5月6日付で除籍・解体処分され、モ812の廃車をもって3500系(初代)に属する車両は全廃となった。
※この「モ800形への編入から退役まで」の解説は、「名鉄3500系電車 (初代)」の解説の一部です。
「モ800形への編入から退役まで」を含む「名鉄3500系電車 (初代)」の記事については、「名鉄3500系電車 (初代)」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からモ800形への編入から退役までを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- モ800形への編入から退役までのページへのリンク