モアの『ユートピア』とは? わかりやすく解説

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モアの『ユートピア』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 19:43 UTC 版)

ユートピア」の記事における「モアの『ユートピア』」の解説

詳細は「ユートピア (本)」を参照 モア著作正式名称は、Libellus vere aureus, nec minus salutaris quam festivus, de optimo rei publicae statu deque nova insula Utopia (『社会最善政体ユートピア新島についての楽しく有益な小著』)という。 その内容は、 第1巻 第2巻「手紙」3部構成され、「第1巻」はユートピア行った男の話、「第2巻」は作者によるユートピア様子のまとめ、そして「手紙」作者がある友人送った私信という体裁を取る。「手紙」では、ユートピアについて作者これまでまとめたことへの違和感と共に友人対しユートピア行った男に連絡して真意問いただして欲しいと依頼して終わっている。 ユートピア500マイル×200マイル巨大な三日月型の島にある。元は大陸つながっていたが、建国者ユートパス1世によって切断され孤島となった。島の中の川はすべて改造されまっすぐな水路とされ島を一周しており、その中にさらに島がある。この、海と川で二重外界から守られた島がユートピア本土である。ユートピアには54都市があり、各都市1日行き着ける距離に建設されている。都市には6千戸所属し計画的に町と田舎住民入れ替えが行われる。首都はアーモロートという。 ユートピアでの生活は、モアより数世紀後の概念である共産主義思想提示した理想像想起させる住民はみな美し清潔な衣装着け財産私有せず(貴金属、特に金は軽蔑され後述する奴隷足輪使用されている)、必要なものがあるときには共同倉庫のものを使う。人々勤労の義務有し日頃農業いそしみ労働時間6時間)、空いた時間芸術科学研究をおこなうとしている。

※この「モアの『ユートピア』」の解説は、「ユートピア」の解説の一部です。
「モアの『ユートピア』」を含む「ユートピア」の記事については、「ユートピア」の概要を参照ください。

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