モアの『ユートピア』の実践
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 19:43 UTC 版)
「ユートピア」の記事における「モアの『ユートピア』の実践」の解説
モアの『ユートピア』はユートピアの完成形が示されているだけで、そこに至るプロセスは示されておらず、現実社会で実現するのは困難である。しかし、16世紀にスペイン帝国が新大陸に入植した際に、広域国家が崩壊した中央・南アメリカ原住民の文化や秩序を白紙状態に戻して、知識人や宣教師の思いつきを実行に移せるチャンスを得た。イエズス会は入植開始からパラグアイのグアラニー人を使って、モアの『ユートピア』に記されているとおりの生活を実現させる実験をイエズス会が追放される1767年まで行った。 また、初代ミチョアカン司教になるフランシスコ会修道士バスコ・デ・キロガは、モアの『ユートピア』に影響を受け、メキシコ市郊外に「サンタ・フェのオスピタル」と呼ばれる実験的セツルメントを構築した。
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