メカキングギドラ
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北海道・網走でゴジラに敗れてオホーツク海に沈んだキングギドラを、2204年に地球連邦機関が回収し、23世紀の技術でサイボーグ化手術を施して改造したサイボーグ怪獣。出現地点は東京・新宿副都心→太平洋。 失われた中央の首のほか、胴体や翼と尾の先端、脛など各部が機械化されている。左右の首からは改造前と同じ引力光線(ハイパー引力光線)、中央の首からは引力光線以上の威力を持つレーザー光線を発射できる(トリプルビーム)ほか、腹部にはゴジラ捕獲用兵器としてワイヤー付きのマシンハンドを装備している。マシンハンドは、捕獲したゴジラに高電圧を流すことができる。中央のメカ首の付根に小型タイムマシン・KIDSを改造したコックピット兼緊急脱出装置があり、エミー・カノーが搭乗する。 3つのロックオンサイトで光線の照射を操作し、コックピット内に追加されたタッチパネルで3つの長い首の神経に命令を伝達し、巻きつきや噛みつきといった動作を行わせることができる。その巨体ゆえに敏捷な起動は難しく、2枚の翼は機械製になっているため、空気を捕らえて浮力を得ることも難しい。そのため、飛行はホバリングが主になっている(能力は高く、破れた状態でもゴジラを吊り下げたまま飛行する)。この能力を利用し、転倒状態から一瞬で起き上がることが可能である。KIDSと合体しているため、単独でのタイムワープが可能。コ・パイとしてアンドロイドM11のAIが搭載されており、これによって制御され、KIDSパイロットによって操縦される。 1992年の新宿・東京都庁舎付近で暴れるゴジラの前に出現。ゴジラを都庁の下敷きにするも、反撃されて翼を損傷して墜落し、一時はエミーが気絶するなど苦戦するが、ゴジラをマシンハンドで拘束する。どこかへ運び去ろうとするが、戦闘によるダメージが蓄積し、さらに暴れるゴジラから至近距離で放射熱線を浴びてついに海に墜落し、ともに小笠原海溝へ沈む。エミーはKIDSで脱出し、23世紀へ帰還する。 その残骸の一部は、2年後の1993年に公開された映画『ゴジラvsメカゴジラ』でG対策センターによって海底から引き上げられ、その技術を解析した結果、メカゴジラが完成する。同作品の冒頭では、メカキングギドラの中央の首がG対策センターに保管されているシーンがある。 なお、劇中では未呼称で、名前が呼ばれるのは『vsメカゴジラ』の冒頭ナレーションでのみ。 通称はメカギドラ。 初登場シーンは、『三大怪獣』でのキングギドラの登場シーンをオマージュしている。昭和版の炎に対し、稲妻をイメージさせている。 脚本では、ワイヤーハンドは6本と記述していた。 特技監督の川北紘一は、捕獲装置でゴジラを捕らえるシーンを気に入っており、撮影でもノリに乗っていたと述懐している。 東京都庁舎を背にしたゴジラと対峙するという位置取りのため、正面からとらえたスチールが少ない。 メカキングギドラのソフビ人形は、当時圧倒的な売り上げを誇っていたスーパー戦隊シリーズの戦隊ロボを抜いて1位となった。デザインを担当した西川伸司によれば、この結果により後の『ゴジラvsメカゴジラ』のメカゴジラは玩具化を視野に入れたデザインになったと述べている。
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メカキングギドラ
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「ゴジラ怪獣大乱闘」の記事における「メカキングギドラ」の解説
多くの行動がキングギドラと共通だが、ガードが相手の光線を吸収して体力を回復するものになっていたり、エネルギー吸収弾という相手をエネルギー切れにさせる攻撃が使えるなど、技がより強化されている。またキングギドラより怯みづらい。キングギドラとは逆に、体力を消費することでエネルギーを回復できる。技が強力になった反面、基本的な能力はキングギドラより低い。
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