ポストシーズン案の策定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 01:09 UTC 版)
「Jリーグチャンピオンシップ」の記事における「ポストシーズン案の策定」の解説
ポストシーズン導入発表時点で公表されたポストシーズンのトーナメントは以下の通りとなっており、2段階制を導入することとした。 第1段階として「スーパーステージ」(仮称、以下「SS」と表記)を実施。前期・後期のそれぞれ2位までの最大4チームが参加し、ノックアウトトーナメントを実施。1回戦は「第1ステージ1位」-「第2ステージ2位」、「第1ステージ2位」-「第2ステージ1位」で戦う。 2回戦は1回戦の勝者同士が戦い、2回戦の勝者がチャンピオンシップに進出。 第2段階として、SSの勝者と「年間勝点1位」のチームが戦う「チャンピオンシップ」(仮称、以下「CS」と表記)を実施し、勝者を年間優勝、敗者を年間2位とする。 上述のとおり、2000年シーズンの柏のように年間最多勝点でありながらチャンピオンシップ進出を果たせなかったという不都合を解消するために、年間勝点総合計第1位チームがCSに無条件に進出することと、それ以外の中での上位最大4チームによって、もう一つのCS進出チームを決める場をつくる(SS)という点が過去のチャンピオンシップの方式とは大きく異なる。ただし、同じチームが2つのステージとも1・2位に入った場合や、年間勝点合計1位と重複した場合の大会の扱い、あるいはACL進出の争いなどについてはこの段階では未定となっていた。 対象クラブが重複した場合については「各ステージの3位以下を繰り上げてSSに出場させ、SSの3試合は確保する」方向で検討を行っていた が、各ステージ3位以下の繰り上げ出場を認めた場合に、レギュラーシーズンでの対戦に於いて意図的に負けることでSSでの対戦を有利にする「抜け道」がある ことがわかり、「1シーズン制とポストシーズン」との並列を含めて検討することになった。 これらを踏まえて、2013年11月13日に行ったJリーグの実行委員会で、当初の原案である2ステージ制導入を前提としたポストシーズンの修正案が提示された。トーナメントの基本形は次の通りである。 SS第1ラウンド SS第2ラウンド チャンピオンシップ H ステージ1位A† A 年間勝点3位 H 年間勝点1位 ‡ ステージ1位vs年間3位の勝者 A SS第2ラウンドの勝者 ‡ 年間2位vsステージ1位の勝者 A 年間勝点2位 H ステージ1位B† †:ステージ1位クラブについては、便宜上年間勝点の上位クラブを「ステージ1位A」、下位クラブを「ステージ1位B」としている。 ‡:準決勝は原則として年間勝点の上位クラブのホームゲームとする(詳細後述)。 当初案からの具体的な変更点・決定点は以下の通りである。 ポストシーズンの出場チームを「各ステージ2位以上+年間勝点1位」から「各ステージ1位+年間勝点上位3チーム」の最大5チームに変更。ステージ1位のクラブがJ2降格となる場合(年間勝点で16位以下となる場合、あるいはJ1のクラブライセンスが発給されない場合)はポストシーズン進出権利を失う。 意図的な敗戦によるCS進出狙いを回避するため、出場条件を満たすクラブが重複した場合(年間勝点1位かつステージ1位、など)あるいは出場条件を喪失したクラブが存在した場合でも、出場枠の補填(ステージ2位以下、あるいは年間勝点4位以下のチームの繰り上げ出場)は行わない。 年間勝点1位のクラブはCSへ無条件でシードされ、もう1つのCS進出をかけたSSは各ステージ1位とそれ以外の年間勝点2・3位のクラブがトーナメント方式で対戦する。SS第1ラウンドは「年間勝点上位のステージ1位チーム-年間勝点3位」「年間勝点下位のステージ1位チーム-年間勝点2位」の組み合わせとなる。 条件が重複して4チームの対戦となった場合は、ステージ1位チーム(年間勝点上位を優先)がSS第2ラウンドにシードされる。この場合はSS第1ラウンドは1試合のみとなる。 条件が重複して3チームの対戦となった場合は、SS第1ラウンドは行わない。 SS、CSとも各試合1試合制を基本とし、主催権(ホームゲーム開催権)は原則として「年間勝点1位→ステージ1位→年間勝点2位」の順に優先権を与える。SS第1ラウンドはステージ1位クラブの本拠地で開催。 SS第2ラウンドは原則として(ステージ順位に関係なく)年間勝点の多いクラブの本拠地で開催。ただし、SS第1ラウンドをシードされたステージ1位クラブの試合はステージ1位クラブの本拠地で開催。 CSは年間勝点1位クラブの本拠地で開催。 年間総合順位はCSの結果により優勝クラブを1位、敗者クラブを2位、3位以下についてはSSの成績に関係なく(CS出場クラブを除いた)年間の勝点の総合計によって決定し、CS進出クラブと、それ以外の年間勝点の最も多いチームが次年度のACL出場資格を得る。このことはすなわち「年間勝点1・2位をもってACLの出場権が確定する」ことを意味している。 その後、チャンピオンシップの試合数を当初の年間勝点第1位クラブの本拠地での1試合制から、SS第2ラウンドを勝ち上がったクラブの本拠地での試合を追加したホーム・アンド・アウェーの2試合制にすることに修正が行われた。またこれらポストシーズントーナメントについて、これまで「スーパーステージ」(第1・2ラウンド)としていたプレーオフ1回戦・準決勝についても「Jリーグチャンピオンシップ」(1回戦・準決勝)の名称を使用することになった。2016年大会においては、組み合わせの決定方法について年間順位を優先する方式に改められている(後述)。 2015年9月14日に発表された大会概要では、J1リーグ戦同様、明治安田生命保険相互会社が冠スポンサーとなって『明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ』の名称で開催されることが発表されている。大会エンブレムはマイスターシャーレと月桂樹を模し、上部には「PER ANGSTA AD AUGSTA」(ラテン語で「狭きを通り高みへ」「苦難を経て栄光へ」の意味)の文字が入っている。
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