フィードパスとは? わかりやすく解説

Feedpath

読み方:フィードパス

Feedpathとは、RSSリーダーなどに用いられるフィード」に関連した機能インターネット上で提供するWebアプリケーションサービスの名称である。サイボウズ株式会社2006年1月末に提供を始めた

Feedpathは、RSS自動取得などに利用されているメタデータ配信技術であるフィードWeb上で利用可能にする。フィードによる自動配信と、人間による情報分類Folksonomy)との掛け合わせコンセプトとして、情報受信発信検索、あるいは共有効率的を図る。公開当初実装するサービスとしては、フィードリーダーRSSリーダー)のほかに、登録したフィード属性情報タグとして与えユーザー間で共有することのできる「ソーシャル・タギングサービスがある。

Feedpathに登録されフィードは、付けられタグごとに記事表示することができたり、他のユーザー付けたしタグ情報から一定の条件基づいて選択表示する機能搭載している。Feedpathに登録されフィード全てから検索するともできる。「RSSお気に入り登録機能といえるOPML対応しており、未読新着記事が多いフィード上位表示させる機能など備えている。

Feedpathはユーザー登録以外は無償提供されている。双方向性共有ユーザー参加志向特徴とする、いわゆるWeb2.0時代Webアプリとして、今後フィードをFeedpathから配信する機能ブログ記事書き込む機能など盛り込まれてゆく予定という。


参照リンク
Feedrath/Feedreader
Feedpath Team's Web
Webサービスのほかの用語一覧
各種Webサービス:  CalDAV  Delicious  Digg  Feedpath  FOAF  Friendster  Facebook

フィードパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 19:16 UTC 版)

フィードパス株式会社
Feedpath, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 107-6211
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
設立 2005年4月
業種 情報・通信業
事業内容 インターネット・イントラネット用ソフトウェアの開発販売
代表者 津幡靖久 (代表取締役社長
資本金 30百万円
外部リンク [1]
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フィードパス株式会社 (Feedpath, Inc.) は、インターネットイントラネットを問わず、情報共有プラットフォーム上で、企業向けアプリケーションソフトのSaaSビジネスを中心に、アプリケーションソフトのライセンスビジネス (B2B) の企画・開発、販売を事業ドメインとしているウェブサービスプロバイダ。

代表的な製品・サービスはWebメール「feedpath Mail」、グループカレンダー「feedpath Calendar」、イントラブログ「blogengine」、Google Apps拡張ガジェット「feedpath Gadget」など。

当時サイボウズ副社長であった津幡靖久を中心に、会社としては2005年4月にブログエンジン株式会社として設立され、事業転換をきっかけに2006年4月にフィードパス株式会社に社名変更した。取締役CTOは「Web2.0 Book」の著者である後藤康成(ごとう やすなり)。

沿革

  • 2005年4月 - ブログエンジン株式会社としてインターネットビジネス・インキュベーターのネットエイジグループ(現 ngi group)により設立される
  • 2006年3月 - サイボウズの資本参加によりサイボウズグループとなる
  • 2006年4月 - サイボウズのコンシューマー事業である「feedpath」事業を事業移管するとともにフィードパス株式会社に社名変更
  • 2006年6月 - 米国Zimbra Inc.の「Zimbra Collaboration Suite」を日本展開することを住友商事とともに発表。住友商事が資本参加
  • 2006年10月 - 企業向けブログ「blogengine」をサイボウズに「サイボウズブログとして」OEM提供開始
  • 2007年2月 - 「Zimbra Collaboration Suite」を「feedpath Mail」(当時はfeedpath Zebra)としてSaaSで販売開始
  • 2007年4月 - フィードリーダー「feedpath Rabbit」、フィードデータベース「feedpath Skunk」のサービスを開始
  • 2007年5月 - 「サイボウズ Office 6」とWEB データベース「サイボウズ デヂエ」をASP により提供開始
  • 2009年2月 - SaaS型「サイボウズ Office 8」「サイボウズ デヂエ 8」を提供開始
  • 2009年6月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を無償提供開始
  • 2009年11月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を正式提供開始
  • 2010年3月 - クラウド型企業間コラボレーションサービス「feedpath Rooms」を正式提供開始
  • 2010年9月 - Google Appsで提供されているGoogle カレンダーの機能を拡張するガジェット「feedpath Gadget」を正式提供開始
  • 2011年4月 - ヤフー株式会社がフィードパスの既存株主から全株式を取得することが発表され、ヤフーの連結子会社となる

歴史

ブログエンジン株式会社設立

2005年 4月、株式会社ネットエイジグループ(現 ngi group)が同社の投資事業会社であるネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社を通じフィードパスの前身となる「ブログエンジン株式会社」を設立。 初代代表取締役社長は(当時)ネットエイジキャピタルパートナーズの金子陽三が務めた。当時のブログエンジンのフラッグシッププロダクトは moblo OEM。これは2003年秋からサービスを始めた moblo.jp をパッケージ化したブログツールである moblo.jp のコンセプトをベースとし、エンタープライズユースにも耐えられるようソースコードは書き下ろし、2005年3月から日立製作所が販売するイントラブログ用のブログツール iB としてOEM提供を開始した。

Web2.0 ムーブメント

2005年11月から(当時)サイボウズの小川浩と(当時)ネットエイジの後藤康成は「Web2.0 Book」の構想を練り始め原稿の執筆を開始、2006年3月に「Web2.0 Book」(インプレスジャパン)を刊行した。同じ月にサイボウズとネットエイジはジョイントベンチャーであるフィードパスを設立。これにより小川と後藤はフィードパスの役員として共同経営をすることになった。

その後、小川と後藤は「図解 Web2.0 Book」(インプレスジャパン)、「Web2.0のビジネスルール」(毎日コミュニケーションズ)、「Web2.0が面白いほど分かる本」(中経出版)を刊行した。

社名をブログエンジンからフィードパスへ

2006年 4月、ブログエンジンはサイボウズから資本参加を受け、サイボウズのfeedpathプロジェクトを迎え入れると同時に社名をフィードパス株式会社に変更。Web2.0 プロジェクトであるfeedpathが事業統合。

Zimbra Collaboration Suite日本市場参入

2007年 2月、米国Zimbra社(現:VMware)のコラボレーションウェアであるZimbra Collaboration Suiteをローカライズしたfeedpath Zebraのリリースを発表。これと同時に住友商事がフィードパスに資本参加を行った。

フィードパスの選択と集中とベンチャー・スピリット

2008年4月、フィードパスはボストンコンサルティングの提唱している経営分析手法「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」の枠をベースに事業の選択と集中を行った。 安定的収益を生む「ライセンス事業」(Zimbraプロダクトライセンス、ブログエンジン)はCash cowのマトリクスに、成長期待のStarのマトリクスにプロットされるのは「SaaS事業」(feedpath Zebra、サイボウズ Office for SaaS、サイボウズデヂエ for SaaS)、そして成長しているものの競争の激化しているWild catには「ネットサービス事業」(feedpath Rabbit、feedpath Skunk)となる。[1]

ヤフージャパン グループにジョイン

2011年4月、ヤフージャパン 100%子会社となった。[2]

事業

  • feedpath Calendar - グループカレンダーサービス
  • feedpath Gadget - Google Apps拡張ガジェット

主要サービス

  • feedpath Calendar
    • スケジュール共有・スケジュール管理・シフト管理に特化したクラウド型グループカレンダー。携帯電話やiPhone、Android、Blackberry、iPadからモバイルスケジューラーとしてもご利用可能。
  • blogengine
    • 企業向けブログシステム。基本的なブログ編集投稿機能に加えて、イントラブログに特化した機能を有する。現在はサイボウズと日立製作所にOEM提供。

提供終了したサービス(B2C)

  • feedpath Rabbit
    • 2008年4月をもってサービス終了。前身のfeedpathは2006年1月にローンチされたWeb2.0時代を先駆けWebベースのフィードリーダー。ソーシャルタギング、Blogエディタなどの革新的な機能を備え、シンプルで洗練されたユーザーインターフェースを持っていた。
  • feedpath Skunk
    • 2008年4月をもってサービス終了。feedpath Rabbitと連携するフィードデータベース。feedpath SkunkはWeb上のブログやインターネットサービスから配信されるフィードを定期的にアグリゲート(収集)しフィードのデータベースとして蓄積していた。

販売終了したサービス(B2B)

  • feedpath Mail
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年2月に米国 Zimbra Inc.のコラボレーションウェアであるZimbra Collaboration Suiteをローカライズし、feedpath Zebraというブランディングで国内市場に参入。
  • サイボウズ Office for SaaS
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年5月よりサイボウズ社が提供しているWeb 型グループウェア「サイボウズ Office」をベースにフィードパスがSaaS により提供。SaaS プラットフォームをベースとして様々な連携機能、オプション、プラン用意していた。
  • サイボウズ デヂエ for SaaS
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年5月よりサイボウズ社が提供しているWeb 型データベース「サイボウズ デヂエ」をベースにフィードパスがSaaS により提供。業種を絞った販売戦略や初期導入支援を行い大幅にユーザーが増加した。
  • サイボウズMT ServerLog / サイボウズMT ServerLog Enterprise
    • 2011年5月をもって販売終了。2009年5月より提供した統合型ログ取得システム。
  • feedpath Rooms
    • 2011年9月をもって提供終了。クラウドから提供する企業間コラボレーションサービス。今までメール(ML)行っていた煩雑な企業間コミュニケーションに変わるサービス。メッセージング機能と共有ストレージ機能を備えた企業間コミュニケーションに最適な設計。
  • feedpath Gadget
    • 2011年10月をもって株式会社リグアに事業譲渡。Google Appsで提供されているGoogle カレンダー機能をグループ利用向けに拡張するガジェット。Google Apps Marketplaceからインストールすることで、Google Appsのユニバーサルナビゲーションに統合されシームレスに利用可能。

脚注・出典

参画団体

関連企業




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