フィードパス株式会社とは? わかりやすく解説

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フィードパス

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 19:16 UTC 版)

フィードパス株式会社
Feedpath, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 107-6211
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
設立 2005年4月
業種 情報・通信業
事業内容 インターネット・イントラネット用ソフトウェアの開発販売
代表者 津幡靖久 (代表取締役社長
資本金 30百万円
外部リンク [1]
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フィードパス株式会社 (Feedpath, Inc.) は、インターネットイントラネットを問わず、情報共有プラットフォーム上で、企業向けアプリケーションソフトのSaaSビジネスを中心に、アプリケーションソフトのライセンスビジネス (B2B) の企画・開発、販売を事業ドメインとしているウェブサービスプロバイダ。

代表的な製品・サービスはWebメール「feedpath Mail」、グループカレンダー「feedpath Calendar」、イントラブログ「blogengine」、Google Apps拡張ガジェット「feedpath Gadget」など。

当時サイボウズ副社長であった津幡靖久を中心に、会社としては2005年4月にブログエンジン株式会社として設立され、事業転換をきっかけに2006年4月にフィードパス株式会社に社名変更した。取締役CTOは「Web2.0 Book」の著者である後藤康成(ごとう やすなり)。

沿革

  • 2005年4月 - ブログエンジン株式会社としてインターネットビジネス・インキュベーターのネットエイジグループ(現 ngi group)により設立される
  • 2006年3月 - サイボウズの資本参加によりサイボウズグループとなる
  • 2006年4月 - サイボウズのコンシューマー事業である「feedpath」事業を事業移管するとともにフィードパス株式会社に社名変更
  • 2006年6月 - 米国Zimbra Inc.の「Zimbra Collaboration Suite」を日本展開することを住友商事とともに発表。住友商事が資本参加
  • 2006年10月 - 企業向けブログ「blogengine」をサイボウズに「サイボウズブログとして」OEM提供開始
  • 2007年2月 - 「Zimbra Collaboration Suite」を「feedpath Mail」(当時はfeedpath Zebra)としてSaaSで販売開始
  • 2007年4月 - フィードリーダー「feedpath Rabbit」、フィードデータベース「feedpath Skunk」のサービスを開始
  • 2007年5月 - 「サイボウズ Office 6」とWEB データベース「サイボウズ デヂエ」をASP により提供開始
  • 2009年2月 - SaaS型「サイボウズ Office 8」「サイボウズ デヂエ 8」を提供開始
  • 2009年6月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を無償提供開始
  • 2009年11月 - クラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を正式提供開始
  • 2010年3月 - クラウド型企業間コラボレーションサービス「feedpath Rooms」を正式提供開始
  • 2010年9月 - Google Appsで提供されているGoogle カレンダーの機能を拡張するガジェット「feedpath Gadget」を正式提供開始
  • 2011年4月 - ヤフー株式会社がフィードパスの既存株主から全株式を取得することが発表され、ヤフーの連結子会社となる

歴史

ブログエンジン株式会社設立

2005年 4月、株式会社ネットエイジグループ(現 ngi group)が同社の投資事業会社であるネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社を通じフィードパスの前身となる「ブログエンジン株式会社」を設立。 初代代表取締役社長は(当時)ネットエイジキャピタルパートナーズの金子陽三が務めた。当時のブログエンジンのフラッグシッププロダクトは moblo OEM。これは2003年秋からサービスを始めた moblo.jp をパッケージ化したブログツールである moblo.jp のコンセプトをベースとし、エンタープライズユースにも耐えられるようソースコードは書き下ろし、2005年3月から日立製作所が販売するイントラブログ用のブログツール iB としてOEM提供を開始した。

Web2.0 ムーブメント

2005年11月から(当時)サイボウズの小川浩と(当時)ネットエイジの後藤康成は「Web2.0 Book」の構想を練り始め原稿の執筆を開始、2006年3月に「Web2.0 Book」(インプレスジャパン)を刊行した。同じ月にサイボウズとネットエイジはジョイントベンチャーであるフィードパスを設立。これにより小川と後藤はフィードパスの役員として共同経営をすることになった。

その後、小川と後藤は「図解 Web2.0 Book」(インプレスジャパン)、「Web2.0のビジネスルール」(毎日コミュニケーションズ)、「Web2.0が面白いほど分かる本」(中経出版)を刊行した。

社名をブログエンジンからフィードパスへ

2006年 4月、ブログエンジンはサイボウズから資本参加を受け、サイボウズのfeedpathプロジェクトを迎え入れると同時に社名をフィードパス株式会社に変更。Web2.0 プロジェクトであるfeedpathが事業統合。

Zimbra Collaboration Suite日本市場参入

2007年 2月、米国Zimbra社(現:VMware)のコラボレーションウェアであるZimbra Collaboration Suiteをローカライズしたfeedpath Zebraのリリースを発表。これと同時に住友商事がフィードパスに資本参加を行った。

フィードパスの選択と集中とベンチャー・スピリット

2008年4月、フィードパスはボストンコンサルティングの提唱している経営分析手法「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」の枠をベースに事業の選択と集中を行った。 安定的収益を生む「ライセンス事業」(Zimbraプロダクトライセンス、ブログエンジン)はCash cowのマトリクスに、成長期待のStarのマトリクスにプロットされるのは「SaaS事業」(feedpath Zebra、サイボウズ Office for SaaS、サイボウズデヂエ for SaaS)、そして成長しているものの競争の激化しているWild catには「ネットサービス事業」(feedpath Rabbit、feedpath Skunk)となる。[1]

ヤフージャパン グループにジョイン

2011年4月、ヤフージャパン 100%子会社となった。[2]

事業

  • feedpath Calendar - グループカレンダーサービス
  • feedpath Gadget - Google Apps拡張ガジェット

主要サービス

  • feedpath Calendar
    • スケジュール共有・スケジュール管理・シフト管理に特化したクラウド型グループカレンダー。携帯電話やiPhone、Android、Blackberry、iPadからモバイルスケジューラーとしてもご利用可能。
  • blogengine
    • 企業向けブログシステム。基本的なブログ編集投稿機能に加えて、イントラブログに特化した機能を有する。現在はサイボウズと日立製作所にOEM提供。

提供終了したサービス(B2C)

  • feedpath Rabbit
    • 2008年4月をもってサービス終了。前身のfeedpathは2006年1月にローンチされたWeb2.0時代を先駆けWebベースのフィードリーダー。ソーシャルタギング、Blogエディタなどの革新的な機能を備え、シンプルで洗練されたユーザーインターフェースを持っていた。
  • feedpath Skunk
    • 2008年4月をもってサービス終了。feedpath Rabbitと連携するフィードデータベース。feedpath SkunkはWeb上のブログやインターネットサービスから配信されるフィードを定期的にアグリゲート(収集)しフィードのデータベースとして蓄積していた。

販売終了したサービス(B2B)

  • feedpath Mail
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年2月に米国 Zimbra Inc.のコラボレーションウェアであるZimbra Collaboration Suiteをローカライズし、feedpath Zebraというブランディングで国内市場に参入。
  • サイボウズ Office for SaaS
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年5月よりサイボウズ社が提供しているWeb 型グループウェア「サイボウズ Office」をベースにフィードパスがSaaS により提供。SaaS プラットフォームをベースとして様々な連携機能、オプション、プラン用意していた。
  • サイボウズ デヂエ for SaaS
    • 2010年11月をもって株式会社沖縄クロス・ヘッド社に事業譲渡。2007年5月よりサイボウズ社が提供しているWeb 型データベース「サイボウズ デヂエ」をベースにフィードパスがSaaS により提供。業種を絞った販売戦略や初期導入支援を行い大幅にユーザーが増加した。
  • サイボウズMT ServerLog / サイボウズMT ServerLog Enterprise
    • 2011年5月をもって販売終了。2009年5月より提供した統合型ログ取得システム。
  • feedpath Rooms
    • 2011年9月をもって提供終了。クラウドから提供する企業間コラボレーションサービス。今までメール(ML)行っていた煩雑な企業間コミュニケーションに変わるサービス。メッセージング機能と共有ストレージ機能を備えた企業間コミュニケーションに最適な設計。
  • feedpath Gadget
    • 2011年10月をもって株式会社リグアに事業譲渡。Google Appsで提供されているGoogle カレンダー機能をグループ利用向けに拡張するガジェット。Google Apps Marketplaceからインストールすることで、Google Appsのユニバーサルナビゲーションに統合されシームレスに利用可能。

脚注・出典

参画団体

関連企業



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